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プレゼン思考(読書感想)


書籍の情報

プレゼン思考
小西利幸
2021年6月21日 第1刷発行
かんき出版

書籍の目次

はじめに 
第1章 プレゼンの「型」を知る
第2章 ビジネスの「ゴール」を決める
第3章 提案に「共感」を入れる
第4章 アイディアは「人生」から考える
第5章 「伝わる」「売れる」を強化する共感
第6章 「愛される」プレゼンをつくる
おわりに

感想

プレゼンを行うまでの心得が、具体的な事例とともに明瞭に記されています。
「実は〜〜」で課題を探す。
「そもそも〜〜」で本質的なゴールを見つける。
「人生を幸せにする〜〜」でワクワクする実現案を考える。
これらを意識して、私も「感→動」するプレゼンができるようになりたいと思いました。

参考になった箇所の引用

22ページ
<プレゼン必勝方程式>
①課題:今こうですが→③未来:こうなりましょう→②実現案:この方法で

32ページ
僕は、すべてのプレゼンが、いわば「不相思不相愛」から始まると思っています。そして、興味がないことを興味があることへ逆転するのがプレゼンの本質だとも思っています。だからこそ、自分から歩み寄り、相手に伝わるように努力すべきなのです。
大切なのは、聞いていない人に聞いてもらうことです。なんだか禅問答のようですが、つまり、「相手は聞いていない」というスタンスを持って、聞いてもらうにはどうするかを考えることが「伝わるプレゼン」の第一歩になるのです。

35ページ
僕がプレゼンの成功のために最も重要視しているのは、実は「シンプルさ」です。
では、どういったシンプルさなのか?その答えは「ロジック(論理展開)のシンプルさ」です。論旨が明快かつ、論理展開がクリアで、トントントンと、立て板に水が如く話が進み、聞きたいなと思ったことや欲しいなと思った情報が、次々に提示され、最終的に提案のポイントがクリアに記憶される。それが、僕が理想とする最高のプレゼンです。
「わかってもらう」ために必死に説明を加えるのではなく、流れを聞くだけで、「わかってしまう」くらいカンタンな提案にしていく。

44ページ
プレゼンに関して、「面白い」という意味は1つ。それは、「課題解決に有効な、オリジナルなアイディアだ」ということです。

69ページ
本当に向かうべきゴールを設定する秘訣は、提示された課題やゴールを安易に飲み込まず、「そもそも思考」で考え直すことです。「そもそも思考」は、近視眼的に考えがちなプレゼンを、より手前から、より広い思考へと変えてくれます。考えるスタート地点が少し手前になるとイメージすると良いでしょう。そうすれば、足元に隠れて見えていなかった本質的な課題が見え、本当のゴールに行きつける道筋がわかるようになります。

81ページ
そもそも「ビジョン」とは、その言葉の意味通り「目に見えるもの」であるべきです。思い描ける絵があること、シーンを思い浮かべることが大切なのです。だから、子供から大人まで誰もが、簡単にその未来をイメージできて、かつ、その未来にワクワクできるのがビジョンの役割です。

132ページ
「人を動かす」ために最も大切な事は、まず、「人を動かす」という偉そうな目線を捨てることだからです。人は動かされるのではなく、動くものです。自発的に行動しようとするから、動き出すのです。
プレゼン相手やプロジェクトメンバー、さらに世の中の人々の間に強い共感やコミットを生むためには、まず、その人々の「心を動かす」必要があるのは間違いありません。心が動かなければ、人は動かない。
僕は、「感動」こそがその鍵だと思っています。
感動という言葉は、「感じて動く」と書きます。つまり、感動とは、感じることだけではなく、動くことまでがセットなのです。このイメージを書き表すと、「感→動」となりますが、この「感→動」を生み出す方法こそが、人の心を動かす方法であり、そこには常に、「驚き」「共感」「共有」の3要素が必要だと僕は思っています。驚き、共感することで「感」じ、共有したくなることで、人の心は「動き出す」のです。

309ページ
命を大切にして、緑、水、風を集め、自然の摂理を取り込むデザインなど、愛着の持てる方法で経済を進める考えが重要になるのは確実だと思います。では、そういう時代にどういう提案をするべきか?僕はそのキーワードこそが「愛着」だと思っています。
僕は、これから起こるすべての進化が、「愛すべきか、愛すべきじゃないのか」、「愛着が持てるか、持てないか」で判断されると思います。

プレゼン思考


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