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誰も教えてくれない、音を前に出すシンプルな方法

はじめに

こんにちは。作曲家兼Sleepfreaksの松下です。

いつも僕のnoteを読んでくださっている皆様、ありがとうございます。
みなさんのおかげで少しずつビューが伸び、大変励みになっています。

今日はそんなみなさんの為に、MIXのテクニックを一つご紹介します。
それは、「音を前に出すテクニック」です。

おそらくこの問題について悩まれた方々はかなり多いと思います。
あなたはこのような経験ありませんか?

・楽曲に立体感がない
・音と音がなかなか分離できない
・特定の音(たとえばリードやボーカル,ドラムなど)を前に出せない
・ミックスをした後、聴きやすくはなったが平坦な楽曲になってしまった

ミックスではあるあるなこのような問題も、結局元を辿れば同じ問題です。
それは「自分の前に出したい音を前に出せているか」ということです。

このテクニックをマスターすれば、あなたのミックスは格段に上手くなります。

同時に、理屈はわかっても完璧にマスターするには時間が必要です。
ただこの記事を読んで知識を入れるだけでも、人によっては今までのミックスの概念を覆すでしょう。

あれこれプラグインを指して試行錯誤するより、100倍効果があることを保証いたします。

音を前に出そうとしてはいけない

今回は、せっかくなのでわかりやすい図をご用意しました。
「Canvaでサクッと作ったので多少ツッコミどころがあっても許してください」

ここに、一つのりんごがあります。

りんご

美味しそうですね。

ここで皆さんに問題です。

このりんごは、前にあるでしょうか?後ろにあるでしょうか?

答えは、前にも後ろにもありません。りんごはただそこにあるだけです。
(すみません笑)

では、これはどうでしょうか?

前に出たりんご

露骨にりんごが前にありますね。

いいですか皆さん、一番大事なところはここです。

このリンゴの画像は二つとも、同じ画像です。

りんごの画像はそのままなのに、なぜ急に前面に出たのでしょうか?
それは、りんごよりぼやけた背景が現れたから。ですね。

このぼやけた背景というのは、後ろにある音を指します。

これが何を意味しているか、勘の良い方ならお分かりいただけたかと思います。

大事な音以外は後ろに下げよう

DTMに戻って、説明いたしましょう。

あなたはバンドサウンドの楽曲を作りました。

バンド

あなたはドラムを、前に出したいと悩んでいます。
皆さんならどうするでしょうか?

もうお分かりですね。正しい方法は、こちらです。

バンド2

正解は、「ドラム以外を後ろに下げる」です。

何か音を前に出したい時、
よくある方法として、その音の音量を上げてしまいがちです。
更にはコンプやサチュレーションを使って、音を潰して前に出そうと試行錯誤。そうすれば全ての音が前に出てしまい、前後感がなく平べったい楽曲の出来上がりです。

それよりもっと簡単で劇的な効果がある方法が、
目立たせたい音以外の音を後ろに持っていくことです。

後ろに下げる方法としては、まず音量を下げること。
その次にリバーブとハイカットを使って後ろにいる表現を作ることです。
その辺りの方法はこちらの記事で解説しています。

前に出す音を明確に決める

さて。ここまで見ていただいた方は、決断しなければなりません。

あなたの楽曲で前面に残すべき音はなんなのか?
それと引き換えに、後ろに下げなければならない音はなんなのか?

これは駆け出しの方にとっては特に、苦渋の決断でしょう。
「重要ではない音」を入れたつもりなんてないですもんね。

それでもあなたが何かを前に出したいなら、決めなければなりません。

私はDTMレッスンでたくさんの生徒様を見てきましたが、
特に目立つ必要がない音が目立っている例を死ぬほど見てきました。

あなたが入れているその音、もう少し下げてもちゃんと聞こえますから大丈夫です。
それよりももっと大事な音がたくさんあるはずです。

この記事を読んでからあなたが好きな楽曲、今制作の参考にしている楽曲を聴いてみてください。

意外とこの音小さいな、この音が前面に出てるな、などの発見がいくつかあるはずです。

最後に

今回の記事は、おそらくDTMで一番悩まれているであろう項目についての
一番有効な解決法です。
駆け出しの方から中級者の方まで、ぜひ参考にされてください。

この記事が良かったなと思う方は、スキしてください。
そのワンタップが、私の活動の励みになります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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