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【素読】 無門関 第三十五則 倩女離魂《せいじょりこん》

気がつけば、今年も残すところあと一ヶ月。時の過ぎるのは早く、光陰矢の如し。うかうかしていると、あっという間に人生なんて終わってしまう。だからこそ、この今を大切にしたい。

書き写し用のテキスト

 無門関 第三十五則 倩女離魂せいじょりこん
 
 五祖ごそ、僧に問うて云く、「倩女離魂せいじょりこん那箇なこか是れ真底しんてい」。
 無門曰く、「者裏しゃりに向って真底を悟り得ば、便ち知らんかくいでて殼にはいること、旅舍りょしゃ宿しゅくするが如くなるを。其れ或いは未だしからずんば、切に乱走することなかれ。驀然まくねんとして地水火風一散せば、湯に落つる螃蟹ぼうかい七手八脚ななしゅはっきゃくなるが如くならん。那時なじ言うことなかれ、わずと」。
 頌に曰く、
 雲月是れ同じ、溪山けいざん各々おのおの異なり。
 万福ばんぷく万福、是れ一か是れ二か。

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松坂 晃太郎  / MATSUSAKA Kotaro
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