20230920 大会発表と論文掲載の間に存在する深い溝
今日も夕方になって「提出忘れてた!」案件が重なって祭関係文献検索できないまま帰宅まであと20分になってしまいました…。・゜・(つД`)・゜・。最近こんな感じで「20分でのNOTE執筆チャレンジ!」みたいなことが続いて反省しておりますがさて何書きましょうかね。
先日まで学会大会に参加していてその件についていろいろ書いてきましたが,どなたかが心理学の学会大会についてというか心理学と他の学問の違いの一例として「大会発表に労力を割くわりに論文につながらないことが多い」みたいなことを書かれていた記憶があります。
これは私も前々から思っていて,無茶苦茶大量の学会大会発表が行われていて,どれもその完成度は高いのに,その中から論文として刊行されるものはほんのわずかだなあと思っています。
今回の私の発表の様な「論文に投稿するには知見の量が足りなかったり弱かったりする」ものを大会で発表し,そこで得た意見を元に投稿できるレベルの研究にブラッシュアップしていくのはよくある使い方のような気がします。
しかし,自分の専門分野ではないから隣の芝的に素敵に見えるのかもしれませんが,自分以外の発表の大多数は論文投稿に値するほどきちんとした手続きでデータを取っていて,論文投稿できるほどの量の知見を有しているように見えるのに,なぜそれが論文になっていないのかなあと。
このあたり,「ほとんどの大会発表が投稿されるけどリジェクトされた」のならいいのですが,たぶんそうじゃないような気がします。
これはもう全然エビデンスないあいまいな記憶によりますが,心理学のいろんな学会の「論文採択率」って2割とか3割とかだったような気がします。
それに比して,大会発表数って700とかあったような気がします。700発表あってそれが全部投稿されて2割掲載されたら140本とかになりそうですが,記憶では1年でその学会にのる論文は100いかないような気がします。英文誌とあわせたら120くらいいくかもしれませんが。
そんなこと考えると「大会発表して満足してしまい論文投稿に至らない」研究もかなりの数にのぼるのではないかなあと思います。
これもまた全然エビデンスのない勘なのですが,心理学は他の分野に比べても「大会発表数」と「論文掲載数」の数の乖離が激しい分野なのではないかなあと思っております。
これ,20分チャレンジで書くには時間が足らないテーマの様な気がしたので,また日を改めて考え直してみたいですが本日はこれにて終わらせていただきます。