見出し画像

20250111 学会大会の後の飲み会の意義

 本日は犬会7をZoomで聴講しました。犬会は本当にいろんな分野の意欲的な発表を無料で聞くことができて素晴らしい活動だなあと思います。また、年始のこの時期に優秀な発表を一杯聞くことで自分の一年の研究計画を考え直すこともできていいなあと思います。
 会場の人たちは9:10から18:30まで同じ部屋でず~~~っと研究発表を聴き続けているので、会への思い入れと仲間意識が最高潮になったところで行われる懇親会はすごい盛り上がるだろうなあと。飲み会研究を目指す者としては覗いてみたいものですがどんな雰囲気なのかなと。
 新型コロナで学会がオンラインで行われていた時代、研究発表自体はZoomなどでほぼ対面と同じようなものを再現できていたと思います。そして、会員同士の交流を確保するために、アバターなどを用いた交流部屋を用意したりしていた学会も多かったですが、それではやはり対面での懇親会と同じような効果を得ることは無理だと痛感されたのだと思います。
 そのため、多くの学会の大会は対面オンリーに戻ったし、対面会場の口頭発表の様子をZoomでリアルタイム配信するなどのハイブリッド形式を採用している大会でも、VRやアバターなどを用いたネット上での会員の交流空間を維持しているところは少ないのではと思います。

 では、学会大会の後の飲み会に何を求められているのか?という答えは当たり前に思えそうなことを考えてみたいと思います。
 だいたいどの学会大会でも口頭発表の後の質疑応答は多くても3人くらいまでで時間的制限があってできない質問が多いと思います。また、多くの専門家がいる前で自分ごときが質問できないという恥ずかしさでできない質問が多いと思います。
 一般的な学会大会の場合はあまりみかけませんが、犬会の場合は口頭発表へのその場の口頭での質疑応答だけではなく、Discordも存在するので時間がなくてできなかった質疑応答はそこでできると思います。
 そうなると飲み会というのは「恥ずかしくてできなかった質問を酒の力や会の盛り上がりの力を借りてすることができる場所」なのだと思います。

 ってここで根源的な問題にぶち当たるのですが「学会大会の発表の部屋で質問する」のと「懇親会に参加する」のではどっちが恥ずかしくて逃げ出したいのでしょうかね。
 私の場合、研究能力がないので人の発表を聞いても理解することができず、他の先生を差し置いて質問する勇気がでないので大会の部屋で質問するというのはよほど自分の質問に自信がないとできません。そういう意味では「質問のしやすさ」では口頭発表ではなくポスター発表が一番良いのだろうなあと思います。
 懇親会の場合、知人がだれもいなかったら絶対出席できませんが一人でもいてその人が参加するなら出るような気がします。そして出たら「ぜったい元を取ってやる星人」なので一杯飲んで食ってするので気が大きくなって馬鹿な質問をいっぱいしてしまうのだろうなあと。

 まあでもこんなこと考えたら、「基本的に知らない人同士をつなげるための学会大会の飲み会」と「基本的に知っている人たちで行われる職場の飲み会」ではその役割もそこで求められるソーシャルスキルも全然違うものになるので、同じ枠組みで検討はできないのだろうなあと。そしてどっちかというと自分が研究してみたいのは一般的な関心の高い「職場の飲み会」ではなく、「知らない人たちを押し付けにならずにけれども誰も取り残さずに交流できる場づくり」みたいなものなのかもしれないなあと。方針が揺らぐばかりで全然研究につながりません…。

いいなと思ったら応援しよう!