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【実践例④】スピーキングアクティビティ☆フラッシュカードの使い方

今回は、ゲーム感覚で楽しめるスピーキング・アクティビティを1つ紹介します。

その名もTalking around Words !
(僕の元同僚のアメリカ人がそう呼んでいただけなので正式名称かは不明です笑)
とてもシンプルでどのレベルでもすぐにできるので、帯活動として僕自身とても活用してます。

【1】 遊び方 (2人以上)

A:カードの単語を言わずにヒントのみを出していく。
B:何のカードを持っているか当てる。(質問もしてOK!)
[ 会話サンプル1 ]
A: This is something to eat. We eat it with Sushi.
B: What color is it?
A: It's green.
B: (It's) Wasabi!
A: Correct!
[ 会話サンプル2 ]
A: This is a place. There are many books in that place.
    We can borrow books there. We don't need to pay. 
    We can also enjoy reading there.  
B: Library!
A: Correct!

【2】時間配分

僕は2、3分でタイマーをセットして、2〜4ラウンドします。
その際、ペアやカードを変えたりしながら、できるだけ変化を起こしながら飽きを起こさせないようにすると良いでしょう。 

【3】 必要なもの

フラッシュカード。(僕は5枚くらい各生徒に渡します。)

もしカードの準備ができなければ、対応としては以下2つです。

(1) Student AとStudent Bに別々の単語を5つずつくらい黒板に見せて、それをメモらせる。(Aに見せる際にはBに目を伏せてもらう必要あり。)
(2) 生徒一人一人になんでもいいから単語を3つ以上準備させる。

【4】 伸びる力

① 語彙力
② 既知表現の運用力
③ パラフレーズ(別の言い方で簡単に説明する)する力
④ リスニング力

① に関しては、語彙や文法が「足りない」というに気づくことがインプットの意欲を駆り立てます。そこが「学びのポイント」で、ゲーム中やゲーム後にHow do you say (..の反対)?と言った形で生徒に質問をさせ、「自分のニーズ」から学ぶ姿勢を育むことができ、結果として語彙力や文法力が身に付きます。

② 知っている表現を使う中で、英語の運用力がアップ。

③ 日常会話において、語彙不足等が原因で言いたいことが言えないという経験は何度でもあります。その時にパラフレーズ(別の言い方で説明する)力が必須となります。また、「七五三」って何?など、日本文化を説明する際には、日本語から、英語への直訳する語の知識より、それを説明する力が大切です。日本文化を外国人に説明したりする時に生きる力が育めます。

④相手の英語を理解することでリスニング力もアップ

🔴ちなみに、こちらはポルトガル語でやってる息子たちの様子。
とても効果的なので、表現力を磨くために我が家では定期的に行っています。
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【5】 おまけ、そして重要事項!

①リーディング教材を読む前に、「既習の単語」の内、ある程度説明ができそうなものを選んでこのアクティビティをするとスパイラルに(色々な場面で同じ語句に何度も生徒が出会うことで)単語を強化することが可能です。
スピーキング(リスニング)でも使い、リーディングでも使う。

「これって英語でなんて言うんだろう」←この経験を大切にさせる。【超重要!】
調べることは家でもできるので、僕は学校ではあえて辞書は使わせない。
”How do you say (日本語)?  ”で、あえて生徒に質問をさせる。

辞書で調べてしまうとコミュニケーションのチャンスを奪うので、生徒のニーズでコミュニケーション(質問)をさせる。

結果として、個々の質問を大切にすることにより、生徒の学びが「学校(先生)主体」ではなく「自分主体」になる。

これを、3年間行うと生徒のコミュニケーション能力が成長するだけでなく、「主体的な学び」ができるようになります。ぜひお試しください。

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