Barcelona (Freddie Mercury and Montserrat Caballé song)|エキゾチズムとクロスオーバー&フュージョン、そしてフレディの夜明け・季節・夢・希望
Barcelona (Freddie Mercury and Montserrat Caballé song) が面白い。フレディ・マーキュリーの2枚目のソロアルバムです。
彼の音楽への情熱と新たな挑戦は、1986年に終わったわけではない。1987年2月、彼は「バルセロナ」制作のためのミーティングをバルセロナ出身のオペラ歌手モンセラ・カバリエと持つのです。その後、1992年夏季オリンピック都市がバルセロナに決定し、カバリエは、バルセロナオリンピックのテーマソングの依頼を受けてマーキュリーに協力を要請します。
女性のソプラノオペラ歌手との共演、そしてクラシックをベースとしたオーケストレーションを含む作曲という、ロックミュージシャンとしては異色のクロスオーバー&フュージョンです。
アルバム「バルセロナ」は1988年に発表されます。
フレディにとっては2枚目のソロ・アルバム。
所謂、初めてのお使いから、まだ、一人歩きは2度目でしかない。
それなのに、しっかり歩んでいる。
そのタキシードパンツのステップが美しい。
彼にとって図らずも健康な最晩年の季節のラストの曲作りになってしまったけれど、その異色で魅力的で理知的なエキゾチズムとクロスオーバー&フュージョンを感じさせる一連の曲は、レガシーと言える。
アルバム「バルセロナ」は、野心的で前衛的、かつ、彼のこれまでの試行錯誤への解答と拡張を包摂する作品集となりました。
このアルバムは、彼の音楽性における新たな挑戦へのファーストトライアルでありながら、その先にある拡張的な包摂を搭載した世界観への革新的パラダイムシフトの可能性を示唆するストラテジカルなモメンタムを明確に提示します。
Dawn will be coming.
YouTube Freddie Mercury Solo に、Barcelona (Deluxe) という Playlist がありました。
アルバム「バルセロナ」関連の28本の曲で構成されているので、とりあえず、このあたりから聴き始めています。
Barcelona (Deluxe) @YouTube Freddie Mercury Solo Playlist
https://www.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_m4JR7EeUnaJpUO_Va3ihcxxJp2Uu6drFI
YouTube Freddie Mercury Solo
https://www.youtube.com/channel/UCxbkO0haK5H6zhsa_lRcn0A
もともと、わたしはクラシック音楽が好きです。ですから、この曲集からは音色としてどこにも嫌いな音が聞こえてこない。メロディとして、どこにも違和感やハプニング感がない。
一方で、クラシック音楽をかなり「薄っすらと」聴いてきたキャリアがあるわたしなので、緊張感なく聞いていると、
「あれっ?これは…」
「( ,,`・ω・´)ンンン?これは…」
と、どこか記憶に残るメロディラインがフレーズごとに出現することによって、「〇〇選手権(※注1)」メドレー的な状態にもなりえます。
しかし、よーく耳を澄ませば、フレディの天才的な誰にも真似のできない個性とその音楽性の追求においてのパズルのように組み合わさった幾何学模様が、はっきりと見えるロジックが感じられる。
何よりフレディ自身が幸せそうに、遅咲きな自己実現の途を歩んでいる。
彼は夢の中にいる。彼は夜明けを予感する。
季節が来る。
It's hope.
ああ、1987年から1991年まで、彼はずっと夢の冒険の旅の中にいた。
夢のように幸せな音楽家の時間を過ごしていたんだな、と、ほっとします。
フレディ・マーキュリーがこのアルバムに込めたテーマは、欧州大陸におけるエキゾチズムと、位置的なそして音楽的なクロスオーバー&フュージョンだった。(と思います。)
そして、その地平には、フレディのイメージするロックンロールにおける
夜明け・季節・夢・希望があった。
そして、その夜明け・季節・夢・希望は、1992年のバルセロナオリンピックシーズンへと、その一筋の光へとまっすぐに繋がっている。
彼の芸術家としての、戦略的なコンセプトメイキングの才能を感じます。
アルバム「バルセロナ」は、
彼のオリンピック賛歌なのです。
彼の、コスモポリタンとしてのオープンマインドなコンピテンシーと冒険家魂が、そして、もともと異世界から来たけれど英国人としてのアイデンティティが凄く強い彼のリビドーが、彼を欧州大陸におけるエキゾチズムへと、そのクロスオーバーへと、そのインフュージョンへと駆り立てる。
彼は自ら進んで意気揚々と、その素敵な冒険の旅に出る。
易々と異文化を超え、国境を超え、音楽の壁を超える。
それらすべてを彼独特の魅力的な詩(poem)と歌に変えて。
彼は、クラシックの歌曲やオペレッタが好きだったのでしょう。
彼にとって、この彼だけの単独でのオペラ歌手とのコラボという仕事でのチャンスは、まったく誰にも遠慮することがなくクラシック音楽好きな1人のロックシンガーとして、堂々とその喜びの中にいることができる仕事だった。(に、違いない。)
彼は、この「バルセロナ」プロジェクトに参加する機会を得たときに、どこかで、もしかしたらガーシュインを思い出したかもしれない。
けれど、そんなメタファーは、彼の成し遂げたことの大きさ、新規性、その革新性と比較したら、ほんとうに些細なことと思わせる、そんなアルバムです。
バルセロナオリンピックのテーマソングとなるはずだったフレディー・マーキュリーの「バルセロナ」
Barcelona
途中で、花火が華々しく上がって、お祝いムードが伝わってくる映像です。
Remastered in HD!
やっぱり、ダントツに音質がいいです。
Freddie Mercury & Montserrat Caballé - Barcelona (Live at La Nit, 1988 Remastered)
via @YouTube Freddie Mercury Solo
https://youtu.be/hkskujG0UYc
Google ( freddie mercury barcelona lyrics 🔍)
一方、下の動画、こちらはアルバム「バルセロナ」のオリジナルバージョン。
Freddie Mercury & Montserrat Caballé - Barcelona (Original David Mallet Video 1987 Remastered) via @YouTube Freddie Mercury Solo
https://youtu.be/Y1fiOJDXA-E
メロディの美しさを、そしてフレディのフレディでしかないその至上の歌声と、カバリエの美しいソプラノを、純粋に楽しみたい。
人間の体を使った声だけによって演奏される歌のその音色とパワーって、本当に偉大だ。
デュエットはそれはそれでいいのですが、フレディが作詞作曲して自分でソプラノパートまでファルセットで歌っている初期のデモバージョンがあって、これが、結局一番、フレディの音楽的な世界とオリジナリティが伝わってくるバージョンになっている。
きっと、デュエットになると、相当、カバリエに譲るのね。。
彼、人への気遣いが激しいので、そういうとこあるから。
Barcelona (Early Version: Freddie's Demo Vocal)
https://youtu.be/JCmcs5GEjKA
バルセロナオリンピックの開会式の舞台で歌いたかっただろうね。
どれだけ歌いたかったろう。
でも、3年間か4年間は楽しい蜜月が続いたし、そこまで幸せなひとって、まあ、スーパースターだから当たり前だけれど、そんなに長時間楽しい時間を過ごせてよかったね。って言いたい。
そしてもう一曲、アルバムにおけるコンセプチュアルな楽曲を紹介しておきたい。
その地平には、フレディのイメージするロックンロールにおける夜明け・季節・夢・希望がある。
彼のイメージする欧州大陸のエキゾチズム、クロスオーバー&フュージョンがある。
La Japonaise
この曲、わたし、聴いたことがあるんです。思い出した。きっと、どこかのメディア(ラジオ📻とかかな)で流れたのを聴いたことがあるのかもしれない。
うろ覚え選手権の極みなのですが、坂本龍一かイエロー・マジック・オーケストラの曲だと思っていた。ひょっとして、違うんですね。
フレディ・マーキュリーが歌っている?
彼の曲。
そうなの?
La Japonaise といえば、フランスの印象派の画家クロード・モネ(Claude Monet, 1840年11月14日 - 1926年12月5日)の日本趣味の絵画「ラ・ジャポネーズ」1876年を連想します。
「ラ・ジャポネーズ」1876年 油彩、キャンバス、231.8 × 142.3 cm。
ボストン美術館。第2回印象派展出品[153](W387)パブリックドメイン
Source: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Claude_Monet-Madame_Monet_en_costume_japonais.jpg
このモネの絵の中で印象的な半立体的押絵の武者絵のようなキャラをじっと見ながら、フレディの歌う歌詞を聴いていると、フレディが、まったく、この絵を実際にじっくりと眺めながら、空想の翼を広げて歌詞したのだとの確信が浮かんできます。
モネの絵の中で、浮世絵が書かれた団扇が、壁にランダムに貼られたり床の敷物の上に散乱していますよね。
これが、フレディにとっては、自分の心の中にあるジャポネスクの思い出に満たされた噴水に見えてたのではないかなーと思う。彼の心の中から噴水があふれ出だして壁に貼りついたり床に散乱したりするの。
ライジングサンは、微笑みかける。
もちろん、開いた扇子を顔の横に掲げた金襴緞子の着物を纏った金髪の若い女性のことです。扇子が日の昇るところを象徴している。
海からの魔法の真珠。
サンドロ・ボッティチェッリのヴィーナスの誕生みたいですが、これは、海の向こうの水平線から太陽が昇ってくる日の出の様子を歌っていますね。
柳にそよぐ風から生まれた。所謂、柳腰ですねー。
彼女は太陽神の権現であり、また、この創作の中では彼自身(カバリエが歌っているパートだからカバリエでも)ある。
そして、彼(もちろん、金襴緞子の着物を纏った金髪の若い女性のことです。)の忠実なる守護神は、すでに空へと舞い上がっている。
彼のその武者絵のような守護神は、長年、彼に仕えてくれた。
1986年のライブを最後に、彼はライブを終えた。
彼は言う。
君と信頼のきずなで結ばれていたから、
「僕は、何も怖くなかったよ。」と。
ファンタジー。。
ファンタジーシンガーソングライター、フレディの面目躍如といったところでしょうか。
フレディの守護神は、どんな姿をしていたのかな。気になる?
著作権の関係で色々な画像は引用できないけれど、例えば、検索してみるとよくわかるかもしれない。
Google ( 金剛力士像 🔍) 画像
Google ( 仁王像 🔍) 画像
Google ( Vajrapani 🔍) 画像
「金剛杵(こんごうしょ、仏敵を退散させる武器)を持つもの」を意味する仏教における守護神です。
わからないけれど、フレディの守護神だったのかもね。かもね。そうかもね。。なかなか、カッコいいでしょ。
「(聖)火と美(オリンピック)」
「この地球におけるわたしの唯一の生命の宝」
欧州大陸ジャポニズム、異国の記憶、憧れによって表現されるすべてがゴールデンであった回想のメタファーから、彼がその照準を定めたバルセロナオリンピックへとメタファーが飛びました。
皆さんは、バルセロナオリンピックで聖火台に火がともった時のその瞬間を覚えていますか。素晴らしい演出でしたよね。
NHK に映像がありました。1992年の夏の日、7月26日のことでした。
NHK|1992 バルセロナ オリンピック開会式
このフレディの曲 La Japonaise は、たぶん、モネ等19世紀末の印象派の画家の間で流行った欧州大陸ジャポニスムを意識しながら、そして、フレディ自身の異国へのあこがれ、エキゾチズムをテーマにして作曲されている。
突然、フレディの歌っている歌詞がトランスレーションの必要なく純粋な日本語に聞こえてきて、「フレディ・マーキュリー大好き症候群」の最近のわたしにとっては、ついに末期的な症状が出始めたかと懸念されるところですが、
大丈夫です。
フレディ、日本語で歌っています。
“
素晴らしい朝が明ける。
夜明けが、呼びかける。
こころの泉が湧き出る。
夢のよう。
”
いえ、フレディ、こちらこそ、「夢のよう」ですよー⤴。
生きているうちにフレディの日本語が聴けた。
あぁ、フレディが、アタシに日本語で歌いかけている...。
うっとり。
La Japonaise (New Orchestrated Version)
via @YouTube Freddie Mercury Solo
https://youtu.be/THDBBvjOc4M
何か懐かしいメロディラインには、日本の唱歌のようなムードがありますが、基本、メロディラインは中国風です。
香港です。日本の音階ではないです。
そこが、忠実に19世紀末の欧州絵画のジャポニスムのムード(雰囲気)を踏襲しているところで、まさにエキゾチックジャポニスム。
Google ( Freddie Mercury La Japonaise lyrics 🔍)
そしてこの楽曲においてもまた、フレディ・マーキュリーが打ち出すコンセプチュアルなエッセンスは、彼がデュエットを一人で(ソプラノをファルセットで歌って)録音している初期のデモバージョンにおいて、より強くその個性と音楽的な世界によって顕現される意図を感じることができる。
フレディのジャポニスムの世界に浸って、一緒に欧州大陸の世紀末エキゾチズムを感じ取れたら、それで、OK。なんです。
ストレス・フリーなフレディ・マーキュリーと一緒にいられることが幸せです。
かれは、七つの海へ向かって、出航のときを迎えている。
そして、彼の航路は、バルセロナオリンピックへと向かって、まっすぐに、その舳(とも)を向けて舵を切ったのです。
出航のときです。
He is about to sail to the Seven Seas.
And his course turned straight with his bow toward the Barcelona Olympics.
It is a time of departure.
「ありのー、ままでー、いいのー(^^♪」
しかし異国的な音楽なのに郷愁をそそられるのはなぜだろう。
まさに、三好達治の詩の黄昏の世界が広がるんだなー。
気が合うよねー。フレディ・マーキュリー。
アタシと。
ほっこり。
La Japonaise (Early Version: Freddie's Demo Vocal)
via @YouTube Freddie Mercury Solo
https://youtu.be/9kP8tuCISZg
アルバムコンセプトをフレディが正しい発音の日本語で明確に歌っています。
“
夜明け
季節
夢
希望
海と、光が、呼んでいる。
"
バルセロナのイメージですねー。
日本語だけど。
スペインの風景を描写するのに日本語を使う。
これが欧州大陸エキゾチズムの粋なのです。
ジャコモ・プッチーニのマダムバタフライを連想させます。
プッチーニのマダムバタフライでピンとこない人には、例えば、日本対フランスの試合で、国立競技場で日本のサポーターが、ラ・マルセイエーズを歌っているシーンを思い浮かべていただければ、何となく伝わる。(かもしれない。)
彼は、ボーダーをクロスオーバーするイメージを曲のコンセプトに入れ込んでいる。
そして、彼は、インターナショナルかつ土俗的な、ロックとクラシックと民族音楽とのフュージョンを試みている。
“
Till the end
遠い国の、あなたに、魅せられて
あまりにも、美しい夢のよう
いつまでも、いい
愛の光。希望と夢。
”
いえ、こちらこそ。フレディ。夢のようです。
“
朝が微笑みかける
いつも君だけは心の友
遠い君の面影偲んで
あまりにも美しい夢のよう
”
いえ、こちらこそ、夢のようです。フレディ。
“
夜明け、季節、夢、希望
夜明け、季節、夢
光、季節、夢、希望
”
これは…。
もう、東京オリンピックのテーマソングとして採用してしまって、
いいんじゃないでしょうか。
フレディ・マーキュリーのクロスオーバー&フュージョンの極致です。
そして、優しく親しげな、清く正しく美しいオーラだけを放っている曲。
究極のエキゾチズム。
エキゾチックバルセロナ。。
フレディ・マーキュリー、生真面目なひとだわぁ~。♡
音楽職人ですね!
そして、この曲を聴かなくては。
The Golden Boy
うろ覚え選手権にはなってしまうのですが、シューベルトの歌曲のようなドラマティコ(イタリア語: drammatico)とデモーニッシュさが特徴のプロフィールの独唱、そして、フレディ・マーキュリーの極上セレナーデ。さらに、ソプラノのオペレッタ。
それに、ゴスペル風のアカペラ斉唱。
これぞ、フレディ・マーキュリーという感じの複雑な構成の楽曲です。
生きているフレディを感じる。生きているフレディがいる。
これが、フレディ・マーキュリー。
その様式美と新規性のあるアイデアの連続で、曲のテーマの美しさを際立たせています。天才だな。
The Golden Boy (New Orchestrated Version)
via @YouTube Freddie Mercury Solo
https://youtu.be/c9J1ZDdCWj0
贅沢なアルバムです。ほんと。
そして、初期のデモバージョンは、フレディのコンセプトの凝縮された音楽になっている。
わたしは、このデモバージョンが一番好きなバージョン。
自然なフレディらしさが出ていて魔法のような声がすごく出ている。
声音の表情が高精細に、流れる雲に映る虹のように変わっていく。
The Golden Boy (Early Version: Freddie's Demo Vocal)
via @YouTube Freddie Mercury Solo
https://youtu.be/SaJ0ajUDdTQ
ライブ映像もあります。
舞台セットのスケールが大きくて、オペラのようです。素敵すぎる。
Freddie Mercury & Montserrat Caballé - The Golden Boy (Live at La Nit, 1988 Remastered) via @YouTube Freddie Mercury Solo
https://youtu.be/OPizyP4x30I
Google ( Freddie Mercury The Golden Boy Lyrics 🔍)
そして、今、この曲 "How Can I Go On" を聴いている。
アルバム「バルセロナ」からの3枚目で最後のシングルです。
How Can I Go On
なんだろう。フレディ・マーキュリーが書いた歌詞は、あまりにもリアルで哀しい。
なのに、晴れ晴れしい豪華絢爛な舞台上、フレディとカバリエのデュエットで歌われると、そこには偉大な芸術家ふたりの深い心の交流と芸術によってもたらされる何かの美しいオーラのみが、豪奢なオペレッタで演じられるその音楽がもたらす時間芸術空間の広がりだけが、感じられる素晴らしいショータイムになっている。
みすぼらしささえ漂うリアルで哀しすぎる歌詞が、不思議なオーラを纏って高貴な雰囲気に高められているのだ。
ショーのラストに演奏されるのに相応しいようなゆったりとしたリズムで歌われる哀歌。
そこには甘やかなラブもなにもなく、歌詞の中、海の塩に例えられる備蓄された僅かな金銭もなくなり、安全な場所を奪われ、どこに所属する手段も見つからない孤独と絶望、そして酷い残酷な状態にいる自分をただただ眺めているだけの天上の神への切実な祈りだけが歌われていく。
打楽器がスローなリズムを刻む。
タンッ!タ、タ。タンッ!タ、タ。タンッ!タ、タ。
オーラスが、このThe "END" の曲、絶望と祈りの哀歌というところが、いかにもフレディ・マーキュリー独特の個性と才能だなと思う。
本人、実際は生きる気満々で、まだまだやりたいことが多くて、すごいタフなんですけど。。
...それに、しっかりカバリエと手を繋いじゃってる...しぃ…(; ・`д・´)...
ひょっとして、失楽園のアダムとイブなのか。。
Freddie Mercury & Montserrat Caballé - How Can I Go On
(Live at La Nit, 1988 Remastered) via @YouTube Freddie Mercury Solo
https://youtu.be/ksNoe8W2jTc
この曲は、歌詞を理解することが何よりも重要なので、歌詞を大体、引用しておきたい。
ワタシがもしもこの通りしゃべったら、冗談の入る余地がなく救いようがない内容に違いない。けれど、音楽と歌い手の才能は、この希望の光がどこにも見えない絶望しか描かれない殺伐とした残酷な世界観を、人間の声と人間賛歌の表現をもってして、気高く美しく歌い上げる。
高等技術過ぎて、何度も聴きいってしまうんだな。プロだなー。
結局、救われようがなくっても人間でいること、人間賛歌を演じ続けることが究極の救いになるんだなー。
"
When all the salt is taken from the sea
I stand dethroned, I'm naked and I bleed
But when your finger points so savagely
Is anybody there to believe in me
to here my plea and take care of me
How can I go on from day to day
Who can make me strong in every way
Where can I be safe
Where can I belong
in this great big world of sadness
How can I forget
those beautiful dreams that we shared
They're lost and they're nowhere to be found
How can I go on
Sometimes I seem to tremble in the dark
I cannot see when people frighten me
I go, hide myself so far from the crowd
Is anybody there to comfort me
Lord, take care of me
How can I go on from day to day
Who can make me strong in every way
Where can I be safe
Where can I belong
In this great big world of sadness
How can I forget
those beautiful dreams that we shared
They're lost and they're nowhere to be found
How can I go on
"
YouTube に How can I go on (Alternative Version) があるのを見つけた。
こっちもフレディらしさが出ていて、良いです。
How Can I Go On (Alternative Version)
https://youtu.be/P8BJwHbGRyo via @YouTube Freddie Mercury Solo
しかし、絶望的で残酷な歌詞である。
フレディが 1987年に見ていた残酷な世界は、今、2020年の秋から冬へと移るこの季節のなか、ワタシの周辺にそのまま存在する。
しかも、ワタシはこの平和な日本に生まれ日本で育ち日本の国立大学で教育を受け日本の企業に就職し日本で企業から退職して、そして今この歌詞のままの残酷な世界にいる。
戦争で国を追われてイギリスにたどり着いて差別を受けている外国からの移民の子じゃあないんだよ。
まったくもって、現実は、シチュエーションギャグのように無駄に残念な仕上がりな卑猥で野卑な残酷さがあって、アメリカ南部の史実やアメリカ文学の小説よりも「奇なり」だ。
それは、人として無駄に残念な仕上がりな卑猥で野卑な残酷さしか持たない異形の奇形が、日本において人権を保障された国民に対して、間違ったモティベーションの方向性のままの衝動と病的な嗜好性によって暴力をふるうという理不尽なことがリスク管理されずに放置されているから、残酷さがまかり通る住みづらい生きづらい世の中になっている。
兎も角も。。
フレディは、個人としてのすべての経験と内的な創造の世界を、彼の音楽的な創作物によって全人類へとシェアする。
それは、全ての人への応援歌となる。偉大だ。
いいアルバムだー。「バルセロナ」
Barcelona (Deluxe) via @YouTube Freddie Mercury Solo
https://www.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_m4JR7EeUnaJpUO_Va3ihcxxJp2Uu6drFI
🌹
Oh! Freddie Mercury
Fascinated by you in a distant country
Too beautiful, like a dream
Good forever
Light of love
Hope and dream
Morning smiles
Always you are the only friend of my heart
In memory of distant you
Too beautiful, like a dream
🌹
ああ、フレディ・マーキュリー
遠い国のあなたに、魅せられて
あまりにも美しい夢のよう
いつまでも、いい
愛の光
希望と夢
朝が微笑みかけ
いつも君だけは心の友
遠い君の面影偲んで
あまりにも美しい夢のよう
🌹
Dawn is coming.
It's a beautiful day.
And am I dreaming?
Of you,
Even now.
And if God is willing
We will meet again
Someday.
も、いっかい、聴こ。
(いそいそ。。(*ノωノ))
Barcelona -Spec/Reissue- Universal via @amazonJP
https://www.amazon.co.jp/dp/B07VCML5X2/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_nZlvEbAMR5EXS
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それでは、また
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