【エッセイ】18歳で吉永小百合さんと
18歳の私は、1968年の3月末、京都の南座の舞台で歌謡ショーを上演中の吉永小百合さんと、客席の最前列に立って握手をしてもらうという光栄に浴しました。私は4月に京都の大学に進学します。そのしばらく前に、西江州の田舎・高島郡マキノ町海津から上洛していたのです。
吉永小百合さんは23歳になったばかりでしたが、世にゆるぎないスターでした。紅白歌合戦にすでに5度も出るなど、歌手としての人気も高かったのです。
歌謡ショーの後半、観客席のファンから花束を受け取るというコーナーがありま