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『枕草子』も『源氏物語』も大嫌いだった

古文、漢文…苦手中の大苦手でした
中学に入り勉強が始まったのですが、
とにかく読めない

現代小説も
星新一先生のショートショートや
眉村卓先生のSF好きから入ったので、
軽いテンポで読み尽くせるものでした

なので、
それは真剣に一言一句読み解きました
『枕草子』
「春はあけぼの」で始まりますが、
ここでまず躓きました
この文には
「が、良い(趣深い)」という言葉が
書かれていません
そう、想像力を駆使して読み解くのです

どんな小説でも
想像力が掻き立てられれば
それは面白いと感じて
ますますその話にのめり込みます

しかしですよ、
さあ、想像しなさいと言わんばかりに
…いや、言ってるのですよ
好きで読んでるんじゃないのに
無理やろ…となりました
初めに転ぶと皆転んでしまいまして、
勉強まで嫌いになりました

『源氏物語』は少し違いました
「いづれの御時にか」の始まりは、
少し期待できるものでした
ストーリーも
私好みの怨霊や亡霊まで盛り込まれ、
ほー!と読んだりしました…が、
やはり途中で抜けました

色恋の甘いものや切なさ、
激しさ、愛そのものを理解するには
幼過ぎたのです
さっぱりわかりませんでした

それに
少し年齢が上がった頃
川原泉先生の漫画
『笑う大天使(ミカエル)』
に出逢いまして…はい

その中で主人公の三女子は
聖(セント)ミカエル学園の
高等部の生徒で
三人共に学園のリーダー、
生徒達の憧れの的でした

訳あって
ちょっと学道を逸れた罰として
先生から
「『源氏物語』の感想を纏めよ」との
お達がありました

仲の良い三人の事です、
三人寄れば文殊の知恵と
一人の家に集まって
パート分けして効率的に作業を進めます

するとどうなるか?
各自が掻い摘んだストーリー読みと、
感想を言います
時期の違う箇所を
それぞれ読んでいますが、
感想が…ほぼ同じだ!

光くんに愛される女御達は
皆可哀想過ぎる!
この光くんは馬鹿なのか?!とね

三人は感想文を提出しましたが、
でもみんな光源氏を女敵やろ!、
こいつは歩く煩悩様!
オー!ジーザス!な内容で、
先生は頭を抱えまして…
そ、そこじゃない!
雅やかな時代劇を感じてくれー!
そう言わんばかりに頭を抱えましてね、
私は大笑いで読んだものでした
そう、
やっぱり三人と同意見でしたもの!

本当にね、
恋愛に長けた大人じゃないと
笑って読めないんじゃないですかね
この物語は、そう思います

『光る君へ』でも
こぞって読んだのは
ゴシップ好きな女御達や、
お通いの方々でしょ?

そう、
『光る君へ』は大好きなので
毎回観ています

その中で、
十二歳の時に中宮になられた彰子様

面白さがわからないのは当たり前です
その点では
お上(天皇)は大人ですから、
興味が湧いたのでしょうね

そんななので、
『源氏物語』は今頃やっと
読む気になってます
『枕草子』はどうしましょうか?

懐かしいお話で
お粗末様でした!

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