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「学校の勉強は役に立つ」について考える。
まつけんです🐰
大学院卒業を見据えた今、改めて以下の問題について再考してみようと思いました。
問題は「学校の勉強は役に立つのか?」です。
私は賛成(役に立つと考える)の立場ですが、「内容自体が役に立つことは少ないが、どうでもいいことにもそれなりの成果を上げられる人という付加価値がつく」という点で役に立つと思います。
賛成派の意見
賛成派の意見としては、以下のような物があります。
読み書き算数は日常生活で役に立つ。(勉強内容が役に立つ)
論理的思考力の強化につながる。(仕事や問題解決能力で役に立つ)
学習する方法がわかり、学ぶ力が身につく。
「学生」という身分では「勉強ができるかどうか」で評価が決まる。(学歴による選考)
このように、勉強の内容が生きていく上で役に立つ物は読み書き算数や社会性程度のもので、内容ベースではなく「学ぶ力」という点で役に立つという意見だと思います。
反対派の意見
反対派の意見としては、以下のような物があります。
個人によって興味が違うから、役に立たない内容がある。(理系の古典と漢文とか。)
三角関数などの実生活に使わない知識の習得。(こんなんどこで使うん?)
各科目の評価でラベル付け。(科目外の事は評価されない)
自主ではなく受け身である。(学校では学びも宿題も全てが受け身)
このように、役に立たない内容が多すぎることや、科目外の事は評価されないという点で役に立たないと考える意見だと思います。
個人的な見解
① 理系だとしても化学とか数学も役に立っていない
「科目」という観点で役に立つか否かを判断するのであれば、「役に立っていない」が正解です。
高校で学んだ内容なんか大学で使う事の方が希で、大部分は知識のタンスが錆びて思い出せなくなります。
私は大学 ⇒ 大学院と進んでいますが、高校で学んだことは99%は使っていない状況になります。
要は、内容が役に立つかどうかをベースにすれば「役に立っていない」です。
② ただ、新しく学ぶことを身につけるチカラは役に立つ
小学~高校では「定められた科目で一定成績を収める」というタスクを与えられており、それをこなす訓練を12年間受け続けてきています。
大学、大学院、さらには社会人になるにつれて「科目」という物は自分で定めて自主的に学ぶことになります。
その学び方に関する基礎は固まっているので、新しく学ぶことを身につけるチカラは役に立っています。
もちろん、過去に学んだはずの知識を学び直すチカラも、新しく学ぶことを身につけるチカラでカバーできます。
要は、何かを学ぶ力が役に立つかどうかをベースにすれば「役に立っている」となります。
③ 与えられるものは「タスク」、自主的にやるものは「趣味」
学校教育で学ばされるものは、基本的にはタスクだと考えます。国語の古典とか漢文とか、理系の私にとっては何の意味もありません。しかし、将来的に大学に進学するという道を選ぶのであれば、得点を取らなければならないため、点数を取得するというゴールを定め、そのタスクをクリアするという認識で勉強してきました。
学校教育で学ばされない自主的なもの(部活などは除く)は、確かに学校では評価されません。そのようなものは、趣味の範囲であると解釈しています。この趣味は趣味程度のものでとどめても良いし、趣味から仕事にしても良いのです。
また、学校で学ぶ教科でも、休日も楽しくてやってしまうようなことは「タスク」ではなく、「趣味」に分類されると思います。
④ 学校の勉強ができる = タスクをこなす能力が高い
私の考えでは、学校の勉強ができることはタスクをこなす能力があることを意味します。また、学歴や偏差値はそのタスクをどれぐらいの品質で処理することができるかを表す客観的なラベルになります。
企業も大人数の従業員を抱え、戦略と実行に向けたタスクを従業員に仕事として与えるので、タスクをこなしてくれる人材が欲しいです。ですので、就職活動ではとても役に立ちます。
⑤ 同じ事は資格でも言える
会社で取得を勧められる資格は、「その資格を取れるだけの能力の証明」なのであり、タスクです。難易度が高いほど、タスクをこなす能力の証明になります。
その際には、学校での勉強内容を使うというよりも、新しい内容を学ぶ力が大切になってきます。ゆえに、「学ぶ力」という点で学校の勉強は役に立つと考えます。
終わりに
この「学校の勉強が役に立つかどうか」の話題は、そもそも抽象的すぎるので賛否が分かれがちな問題になります。
「学校の勉強はタスクである」と定義すれば、おそらく私のようにタスク処理能力の面で役に立つという意見になり、「学校の勉強は生きる糧である」と定義すれば、内容の面では役に立たない事が多すぎるという意見になります。
タスクを処理する能力は高いに越したことはないので、学校の勉強はちゃんとしておいた方が良いです…