まわすオルゴール
今回は、まわすオルゴールの作成です。手回しの動きで音の出るちょうど良いものが見つからなかったので、5年前ぐらいに初めて作成しました。大変好評で何個か作ってお渡ししていました。机上での学習に気持ちがのれない方も、このオルゴールは、座って取り組むことができたと嬉しい報告もありました。
久しぶりに注文があり、作成方法よりシンプルにしたのでつくり方をご紹介します。
■ 材料
定番中の定番。そのままでも、方向性のある手の動きを促すとても重要な教材です。超オススメの教材です。
・木板 4×90×90mm 1枚(底板用)
・円盤 φ150mmの大きさで中心にφ41mmの貫通穴(写真のように 車輪を接着します)
・野田琺瑯 ラウンド ホワイトシリーズ 14cm RD-14(子どもはみんな本物志向なので質感、重厚感のある質の高いものでつくります)
・超強力両面テープ(オルゴール部とホーローを接着)
・スッキリ超抵頭ネジM5×15mm
・スペーサー5×10mm
・取っ手(100均で購入)
・ワッシャー
・ネジロック
・滑り止め(底に貼ります)
■作成
・オルゴールカーを下のように分解します
・緑の握りの部分もマイナスドライバーを当ててハンマーで上から叩いて取り外します。
・本体の前輪の穴を基準に写真のように切り落とします。今回は丸ノコ盤を使用しましたが、糸鋸でもノコギリでも大丈夫です。多少曲がっても問題ありません。後で述べますが、写真よりもう少し深く(車軸の穴が見えない程度に)切り落とした方が取っ手と干渉しません。
・車軸を抜いて1cmほど切ります。ガイドブロックとピラニアノコギリを使うとあっという間に切れます。糸鋸でも大丈夫です。
・軸を戻します。最初は立てて、分解時に外れてしまっている中のギアーを軸に被せるようにして少しずつ入れていきます。ゆっくりとまっすぐにがコツです。
・ギアが落ちないところまできたら横にして、ゆっくり押していきます。
・車輪を軸棒から外して、ゴムを取り円盤の中央に木工用ボンドで付けします。車輪を外す時は反対側の軸をペンチなどで抑えて車輪を回すようにして優しく抜いていきます。車輪を無理やり引っ張ると車軸も一緒に抜けてしまいます。
・上からもボンドをたっぷりつけると良いです。車輪が下から飛び出さないように水平なところに置いて乾かしましょう。
・底板のセンターに軸が通る穴を開けます。こうすることで中心に回転軸を設定できます。
・ホーロー容器の中に収まるか確認した後に軸を少し下に出した状態で、底板と木工用ボンドで接着します。
・車輪と円盤の接着が完了したら縁から約10mmのところに取っ手を取り付けるためにφ7mmの穴を開けます。
・円盤のやすりがけをします。サンダーで縁を丸くして、150番から研ぎ紙やすりで滑らかにします。
・今回は水性ウレタンニスで天板部を塗装します。
・1度塗りして乾燥させたら
・空研ぎ紙やすり500番でやすりがけした後に
・もう一度塗り乾かします。
・もっと濃くしたいので、もう一回500番でヤスリをして渾身の3度塗り。
・乾いたら写真のような順で天板に取っ手を取り付けます。念の為ネジロックをつけときます。
・つけた後に取っ手が滑らかに回るかチェック!
・天板をオルゴール部に取り付け、干渉する部分が無いかチェック。なんとネジとオルゴール部の角が干渉!!!もう少し深くオルゴール部を切り落としとくべきだった。でも大丈夫。車軸がオルゴールから抜けないようにラジオペンチで軸を抑えながらゆっくり車輪を回しながら抜いていきます。
干渉する部分をサンダーで斜めに削り取ります。
・天板をはめて・・・・・。見事干渉しなくなりました。回転させ音がなるかチェック!!!途中で回す向きを変えても音楽が続くのがミソ。さすがニチガンさん。しびれます。
・調整は続きます。ホーロー容器に入れてみたら・・・・。写真のようにセンターが微妙にずれています。
・やっぱり円盤を底板にした方が良かったかなと思いつつも、サンダーで隙間が空く方の底板の角を少しずつ落としながら調整します。
・無事調整が終了。
・オルゴール部に底板に両面テープを貼ってホーロー容器に取り付けます。両面テープを貼る前にガムテープで木屑をとります。
・底に貼るために滑り止めを円カッターでφ110mmに抜きます。
・抜いた滑り止めを底に貼って・・・・・・。慎重に空気が入らないように、シワにならないように。
・完成です!!!!!
取っ手と天板がハイコントラスで「とって」もいい(笑)!!!
■ おまけ
ニチガンさんからこんなものが出ていました!!!!ちょっと高いですが、思わずポチッとしてしまいました。ネーミングが「三丁目交差点」とユニーク。センスあるなぁ。フィードバックを何か埋め込めないか考えます。届いたらレビューします。