ボコボコチェーンミニの作成
ボコボコチェーンシリーズ第2弾。グリップが細く思わず握ってしまうボコボコチェーンミニ。麻痺がある方の手にゴムバンドでグリップを固定し、反対側の手でチェーンを引っ張ることが可能で、今まで両手の協応の経験を諦めていた方にも使えます。もちろん、支援者がグリップを握って、ご本人に片手で引っ張ってもらうボコボコチェーンのような使い方も可能です。
では行きます!
■ 材料
・二重リング
・4mmチェーンカップ
・直径30mm厚さ10mmの木の円盤
・直径40mm厚さ10mmの木の円盤
・直径15mm木丸棒(長さは150mmで良いです)
・4mmボールチェーン(今回は400mm)
・リングゴム1
・リングゴム2
・ロングゴム太
・円形タッパー小
・カーテンリング
・スポンジカバー(写真のものがぴったりサイズです)
・八幡ねじ ミニビス ブロンズ2.0×16mm
・両面テープ(写真のものは、手で切れて、強力、しかも綺麗にはがせます)
■ 道具
・3mm穴ポンチと台とハンマー。ポンチは高いのでダイソーで買いました。
・サンダー中目
・空研ぎ紙やすり#150と#500
・ニッパー
・カッター
・ドライバーセット
・木工用ボンド
■ 作り方
・木丸棒を150mmのところに線をつけて、ガイドブロックにあててクラフトのこで切ります。もちろん糸鋸でも大丈夫です。クラフトのこは歯幅が広いので厚みのあるものを比較的まっすぐ切れます。
・いつものように角をサンダー中目で丸くし、空研ぎ紙やすり#150、#500の順にやすりがけしツルツルにします。
・直径30mm厚さ10mmの木の円盤の中心に15mmの穴を開けます。穴あけですが電動ドリルまたはボール盤が楽です。1回だけだったらお店に頼んでも良いでしょう。バイスで固定するときに圧をかけるぎるとすぐに割れてしまいますので注意してください。
・テーパリーマで広げることもできなくはないですが、かなり大変です。
・穴を開けた直径30mm厚さ10mmの木の円盤に木工用ボンドをつけた直径15mmの丸棒を差し込みます。ボンドを乾かすときには、平らなトレイなどに立てて乾かしておくと棒が下からはみ出ることなくまっすぐ接着できます。
・接着できたら、木の円盤の持ち手の側の縁をサンダー中目、空研ぎ紙やすり#150で丸くします。
・タッパーに底に直径40mm厚さ10mmの木の円盤を両面テープで貼ります。写真のように、円柱状で細長いものの上(写真はアルミ円柱)に置いて上からタッパーを被せるようにするとズレることなく貼れます。円柱差しという教材でアルミ円柱は使うのですが、こんなことにも役立つアルミ円柱は素晴らしいです。タッパーが被さる直系のものでしたら代用品として薬やハンドクリームなどのケースが使えます。
・持ち手の方にも両面テープを貼ってタッパーの底に貼り付け、キリで穴を開けネジ留めします。この時も、細長いものの上(写真はアルミ円柱)に置いて作業すると楽です。ネジはできるだけ中心に寄せて留めて下さい。端っこですと木が割れてしまいます。
・タッパーの蓋の中心に、3mmのポンチで穴あけし、カッターでスリットを入れます。写真のように入れると心地よい振動が得られます。使う方に合わせて、スリットの数と長さで抵抗を調整して下さい。
・チェーンを400mmに切ります。長さは、使う方に合わせて調整してください。両手で持って引き抜ける長さに調整したり、長めのにしてたぐり寄せを勉強したりチェーンの長さで、ねらいを様々に設定が可能です。
・キャッチャーを取り付け、リングを通し、シャワーカーテンリングを取り付けます。
・スポンジカバーにロングゴム太を通し結びます。スポンジカバーがしなるぐらいきつめにすると良いです。
・結び目を中に少し隠し、結び目のある方から棒に通します。
・スポンジの形を整えます。
・リングゴム1、リングゴム2をカーテンリングにつけます。
・写真のようにリングゴムをつけることで、握ったまま引っ張ることが難しい方でも、手首と親指に通してもらうことが操作が可能になります。
・完成です。!!!
・教育相談に来ていたお子さんの様子を見ながら、思わず握ってしまうような握りやすいグリップがあれば、「握る手」と「チェーンを引っ張る手」という両手の協応がねらえるのではないかと思い開発したのがこの教材です。以来、たくさんの方が試されていて大好評です。ぜひお試し下さい。
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