【雑詩】 卑屈なる怨嗟
毛皮を捨てたはずの人類が
毛皮を纏って虚勢を張っている
その有り様を見て
僕は憤り 呼吸も停止まる
この不快感は何処から来るのか
仁者のもつ生物への
慈愛からだろうか
それとも
貧者の抱く富者への
嫉妬からだろうか
聖人君子は
悪徳によって滅ぼされた
貧困 格差 搾取
独善 偏見 差別 排斥
贖罪 詭弁 恫喝 虐待……
人間は卑屈に創造られている
世界は怨嗟に満ち溢れている
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