松風冬来
茅屋に身を置き、隠遁者を気取って筆を取る。自然と戯れ、書物と旅する。筆は世界の不思議を書き留める。思考は自由で奔放。「下らぬこと」と笑ってくれるな。我は至って真面目、大真面目。さてさて、「ざっくばらん」な世界にようこそ、ようこそ。中身は見てのお愉しみ。
風雲急を告げる。 地球規模の“戦国時代”が始まろうとしている。紛争が煽られ、分断が加速する。 「今こそ千載一遇の商機なり」と、対立する両者に武器を売りつける商人が現われる。 世界は“武力”によって支配される。 征服者は被征服地の資源を吸い尽くし、被征服民を奴隷として使役する。「ペンは剣よりも強し」と言うが、幾万人が発する“非難の声”もたった一発の“銃弾”で沈黙する。 暴力が渦巻く弱肉強食の世界で“被征服民”になりたくなければ、汝“武器”を取れ。“平和”を得たくば“
雨 冷たい雨 それは哀しい雨 朝 笑顔で部屋を出た君が この部屋に 二度と 笑顔で戻って来ることはない そんな現実を 僕は受け入れられないでいる 僕は見つめるだけ 白磁器のような 君の冷たい素顔を 外は雨 冷たい雨 それは哀しい雨 こんなにも 寂しいのに こんなにも 心細いのに こんなにも 空虚なのに 僕の瞳から 涙は流れない 君を連れ去った運命は 僕からすべてを奪い取った 涙さえも ひと雫も遺さず 乾ききり ひび割れた僕の心 外は雨
選挙の度に思うのは、この国の有権者は「自民党が大好き!」という実態。 社会常識では考えられない“悪行”の限りを尽くした議員を当選させるこの国の有権者の“寛容さ”には恐れ入る。「罪を憎んで人を憎まず」というコトか。 この国は、やがて「悪行」と「寛容」によって自滅する。背筋が凍る。
「いまの政権(与党)は信頼できない」という選挙結果の中、そんな与党に接近する野党って、いったい……。 目の前に美味そうな餌(大臣のポスト)をチラつかされたに違いない。 「結局、野党も“同じ穴の狢”じゃないか」と憤る。 「我が党(党首)ファースト」の野党が政治不信を加速させてゆく。
選挙結果をみて、ふと思う。 与党に対して、野党は細切れに成り過ぎ。これじゃ先が思いやられる。 ナメック星人じゃないけど、「分裂しなければ、与党に負けはしなかったものを……」と言いたくもなる。
選挙から一夜明けて思うコト。 “裏金議員”を当選させた有権者たちは、「裏金OK!」のGOサイン(裏金イイですよ、もっとやってイイですよ)を出したと解釈してよいのだろうか?
雨の中、投票に行ってきた。 「投票に行かない人間は、この国の将来を考えない(無責任な)人間だ」 という風潮が蔓延しているが、果たしてそうだろうか? 我が“清き一票”を野党に投じても(与党に投ずる気も無いが)、どうも“同じ穴の狢”に投票しているようで、虚しさを拭い去るコトが出来ない。モヤモヤする。 現行の制度では、この国は変わりようがないのではないか。 戦後70有余年の間この国の政体に付着いた“悪習”を削ぎ落とすには、思い切った抜本的な改革が必要なのではないか。例えば
投票日が迫ってきた。 我が“清き一票”を何処に投ずるべきか、未だ決めかねている。 そんなとき捲っていた新聞で、 「女性議員 増」 という文字が目に止まった。新聞としては、 「他所の国の女性議員は何%いるのだから、日本もそのくらいにしないと世間体が悪い」 と言いたいらしい。しかし、この類の記事を読むといつも違和感を覚える。 なぜなら、現在の日本の政界に必要なのは「男女比率」云々ではなく、職務に対する「意欲」と実務を遂行できる「能力」をもつ“人材”だと思うからダ。「
戦争・紛争のニュースが絶え間無く流れている。 「戦略」の名のもとに、無差別攻撃が平然とおこなわれる。瓦礫と化した街を逃げ惑う人たち。いつの時代も戦争の犠牲となるのは、弱い立場の人たちダ。だから、人を攻撃する者は“悪魔”である。血に飢えた“獣”である──そんな情報が世界に伝えられる。 だが、待てよ。侵攻する側の兵士すべてが無慈悲な人殺しなのだろうか? 最近、「兵士は何を思いながら敵(と思われる人たち)に銃を向けているのか」に思いを巡らせるようになった。 きっと兵士たち
崩れてゆく 崩れてゆく 僕の大切にしていたものが 崩れてゆく 草花の彩り 小鳥の囀り 涼風の匂い 細流の光り そして 君の笑顔 僕は この国を愛している 僕の生まれた国として 君の生まれた国として 崩れてゆく 崩れてゆく この国が育んだ美しきものが 崩れてゆく 季節のうつろひ 自然を愛でる言葉 思いやりの心 人の輪の温かさ そして 君との思い出 僕は この国を愛している 君と出逢えた国だから 君が愛した国だから けれども 誰かが こ