【随想】 邯鄲の栄華なる夢
最近、世界情勢を伝えるニュースに触れるたび感じるのは、「1人の富豪を味方にする為政者より、100人の労働者を味方にする為政者の方が国家に強い影響力を及ぼす」という現実。まさに、「数」こそが“真の力”であるという政治が世界各地で展開している。
「数」の“力”とは恐ろしい。
小早川秀秋の寝返りが歴史を動かしたのは、1万5000という「数」があったからに他ならない。もしアレが100や200の小人数での寝返りだったら、たちまち返り討ちに遭ってしまったに違いない。「多勢に無勢」と