ロンボクだより(117):うちの者がすみません(岡本みどり)
〜『よりどりインドネシア』第182号(2025年1月23日発行)所収〜
皆さん、こんにちは。皆さんはご近所さんとのお付き合いはありますか。私は幼少期より近所付き合いがわりと濃密な地域で育ってきました。ですので、時に面倒なこともありますが、ロンボク島で近所の人たちと関わるのは大好きです。今回は近所の子どもたちとのふれあうなかで起こった出来事について書きますね。
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昨年イネさんが亡くなったときの一連の法要で(「ロンボクだより(114)」所収)、近所の小さな子どもたちと仲良くなりました。遠目に見ながらもお互いに遠慮する間柄から一転、毎日「みどりおばちゃーーん」と家へ遊びに来るように! いつも来るのは3歳、4歳、5歳のわんぱくトリオで、あとは女の子が来たり別の男の子が来たりします。
彼らと私はブロックで遊んだり、紙ひこうきを飛ばしたり、蝶やバッタを捕まえたり、船乗りごっこをしたりして、庭か庭にあるブルガ(あずまや)で遊ぶことが多いです。毎日1時間程度ですが、私にとっても大いに嬉しく楽しいひとときでした。
ところが、年末からパタリと姿を見せなくなりました。トリオのうちの最年長・5歳のM君は両親が小学校の教師です。年末年始は学校が休みだから、きっと今頃、両親と家で楽しく過ごしているのだろうと予想がつきました。3歳のJ君は風邪だと聞きました。しかし、4歳のP君はいったいどうしたのでしょうか。
年明け、市場でP君のお母さんに会いました。
お互いに「あっ!」と言い合って、P君のお母さんが先に話し始めました。
「P、ずっと熱があるの」
「そうなの? お医者さんには診てもらった?」
「ええ。お薬ももらったんだけど、まだ熱が下がらなくて。元気になったら、また遊びに行くからね。」
あんなに元気いっぱいのP君に熱があるのか。辛いだろうな。早く良くなりますように。
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その2日後、今度はP君の叔母さんに会いました。しばらく、P君のことで立ち話をしました。なんと、P君は年末から数日間、病院で5袋も点滴を打ったそうです。
「そんなに悪いの?」
風邪だろうと思っていた私は、びっくりしました。
「少しずつ良くなってるけど、思うほどの効果がなくてね。それで・・・」
それで何? めちゃ気になる!
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