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追加情報:アブダビのイチゴ農園の建設は今冬に始まる予定

以前も記事になりましたが、UAEのアブダビで建設中のイチゴの植物工場(7,500㎡)がこの冬から稼働するとの記事が再度掲載されていました。
この工場はPlentyとのジョイントベンチャーで、GCC(Gulf Cooperation Council=中東6ゕ国の政治的・経済的同盟)への出荷を見込んでおり、年間約200百万Kg(2000トン)の収量を予定しているようです。この工場を最初として、今後5年間で5工場(この工場含む)を建設予定で投資額は約$136ミリオンのようです。

リンク先に栽培風景の写真が掲載されていますが、MD-Farmが確立している栽培条件の要件から、かなり外れているような部分が幾つか見られ、効率と品質部分で問題を抱えている栽培方法だと考えます。
そもそも経済合理性が成り立つ栽培システムなら、Plentyがある米国国内で展開した方が市場も大きく、発展性が望めますが、中東のアブダビで行うという部分にオイルマネーに頼らざるを得ない部分が存在するのでないかと思います。
また開発自体、施設園芸の基礎、応用ノウハウがない地域での実行はハードルが高く、その意味では開発条件が一番揃っているのは“日本”であることは間違いないです。
米国で展開していて話題になっているイチゴの植物工場スタートアップも基本技術は日本のものを活用しています。
Plentyがアブダビで成功するには、まだまだ時間とお金を使わざるを得ないかと思いますが、自社で行うよりもどこかと提携か買収をして、“時間を買う”行動に出る可能性もあるかと見ています。

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松田祐樹@MD-Farm
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