そうだ!大学院にいこう![リカレント教育実践編その1]
リカレント教育は、令和の常識に?
ご無沙汰しております。まっつんです。
ここしばらく博士論文のダメージから回復できずにnoteから遠ざかっておりました。
まだ、完全回復とはいきませんが、久しぶりに書いてみたいと思います。
今回のテーマは、巷で話題のリカレント教育についてです。
そもそもリカレント教育とは、なになのでしょう。
グローバル化、DX(デジタルトランスフォーメーション)、人生100年時代の到来、日本の産業構造の変化、人口減少など様々な要因によって、労働者を取り巻く環境が変化しています。国も企業も労働者の質を高め、より生産性の高い仕事をさせるために、従業員の学び直しは必須と考えているのです。つまり、リカレント教育とは、勉強好きな特別な人の取り組みではなく、令和の時代の労働者にとっての常識となりつつあるのです。
🔲リカレント教育としての大学院入学ってどうなの?
サラリーマン諸氏は、毎日忙しい日々を送っています。
仕事だけでなく、得意先との飲み会に接待ゴルフなどなど。
ここ数年は、新型コロナウイルス(COVID‑19)の蔓延で、自粛されていましたが、令和5年5月8日以降は、5類感染症に移行したことで、今や企業の懇親会、週末ゴルフは大盛況です。
知り合いの上場企業の本部長も会社の接待費で飲む気満々と嬉々として語っておりました。
そんな状況で、時間を作ることもままならないサラリーマンが、苦しいお財布事情を押してまでリカレント教育をする人なんているのだろうか?
とお考えの読者も多いと思います。
特に資格取得の自主的な勉強ではなく、大学院への入学により学位取得を目指すとなると、さらに一段と敷居が高くなります。
ところが、案外いるのです。
入学希望者が・・・・。
しかも、競争率が3倍以上の社会人大学院もあるくらい盛況なのです。
ある意味で、新型コロナウイルス(COVID‑19)の蔓延によって行動が制限されたこの数年間は、オンライン授業の導入ということもあり、絶好のチャンスだったというわけです。
特に、夕刻から授業が始まる社会人大学院の需要があります。
参考までに2022年度の大学院の入試倍率を見てみると、有名どころは1.23倍から4.85倍となっていました。
一般入試と比較すると社会人大学院は難易度が低いと言われている割には意外な結果ですね。
誰でも入学できると言うわけではないみたいです。
🔲リカレント教育のお金事情
さて、次に気になるお金の問題です。
サラリーマンは平成不況からずっと、賃金カット、昇給停止などお金には苦労してきました。
そして2022年のロシアのウクライナ侵攻に起因する全方位的な物価上昇で、お小遣いは減る一方です。
そんな懐事情を察してか、リカレント教育を支援する補助金制度があります。
厚労省認定「専門実践教育訓練制度」が受けられる社会人大学院であれば、給付額は最大112万円です。
これは、受講者が支払った教育訓練経費のうち、50%が支給(年間上限40万円)され、更に、受講修了日から一年以内に資格取得等し、被保険者として雇用された又は雇用されている等の場合には20%を追加支給(年間上限56万円)と合計112万円が返還されると言う制度です。
その他にもいろいろ充実しているようです。(詳細は最新の情報を大学や厚生労働省などのHPで確認してください)
つまり、入学金30万円、授業料半期50万円で2年間であれば、合計230万円となるところを、118万円の負担で済むことになるのです。
およそ月5万円以下の負担ですね。
これを、高いとみるか安いとみるか微妙なところでしょうか?
🔲社会人大学院へ通うメリットとは
以前「普通のサラリーマンがMBAに!大学院に行くべき理由3選」で示したとおり、まっつんの考えるサラリーマンが社会人大学院へ入学するメリットは、次の3つです。
1.人生100年時代に必須の「知の再武装」
2.大学院での人脈が後のあなたの人生を変える
3. 思った以上にコスパがいい社会人大学院
つまり、今の会社で継続勤務する、もしくは、転職するにしても、学び直しがなければ、現状の確認すらままならないと言うことがあります。
毎日、同じメンバーで同じ仕事をして同じ行動をとり続けることは、この変化の早い時代ではリスクでしかありません。
しかも、この結束型のコミュニティでは、新しい情報は入ってこないのです。
ロバート パットナムが、その著作「孤独なボーリング」(Bowling alone)で、結束型(ボンディング)な関係として指摘しています。
幅広い人脈形成には、多様な人たち集う社会人大学院はうってつけと言えるのです。世界で一番引用されていると言われるグラノヴェッター(1973)の「弱い紐帯の強さ」”The Strength of Weak Ties”は、転職情報をくれた人とどの程度会っていたかとの問いに対しての回答などを調査したものです。そこでは弱いつながりをもつ人の方が、新しい情報を獲得していることがわかっています。
また、ガンズの研究(Gans 1962)では、強い紐帯のみでつながったコミュニティでは、クリークを越えた規模の大きなコミュニティを形成できなかったことが明かにされています。
つまり、強いつながりだけではイノベーションは起きにくいのです。
まっつんは、社会人大学院とは、その弱い紐帯を実体験できる「場」であるといえると考えています。
それに、日本の大学の授業料は、高いという割にアメリカやヨーロッパの大学院に進学することを考えると格安と言わざるを得ません。
アジアからの留学生も日本で暮らしてみたいという理由の他に、コスパの良さを上げる人も多くいるのです。
最後に、社会人大学院は、大卒ではなくても社会人経験によって入学が可能ということもあり、高卒叩き上げの中小企業社長や、専門学校卒の方もMBA(Master of Business Administration)「経営学修士」・「経営管理修士」を取得されて、MBAホルダーになった方は大勢いるのです。
🔲まとめ
令和の時代は、変化の時代でもあり、私たちはが常に学びを意識しておく必要があります。そのためには、自分のキャリア形成における、リカレント教育と言うものを今一度、考えてみることが大切となります。
そして、このリカレント教育の重要性は、国や企業も本気になって考えており、金銭的な補助もうまく活用することが必要です。
また、転職する、しないに関わらず、会社の中だけの狭い世界で生きているより、学びを通じての人脈作りは、今後の100年人生において有用である可能性が高いことになります。
以上、今回は「そうだ!大学院にいこう![リカレント教育実践編 その1]を書いてみました。
毎回3500文字程度で書いていければと考えております。
最後までお読みいただきありがとうございます。
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
次回もよろしくお願いします。
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🟩博士論文は書くのもその後もしんどい。まっつんブログ!