🔲プチから始めるライフ・デザイン🔲ー 人生計画をコントロールすることは可能なのか ー

　こんにちは、人生探求の旅ナビゲーターのまっつんです。
　人生をコントロールして、自分の描いた未来へと進んでいくことができると考えている人も多いと思います。特に成功した人たちは、これまでの自分の努力の結果として、現在の地位や成功を勝ち得たと思っており、人生が上手くいなかいひとは、本人の努力不足なのだからそれは自己責任だと考えがちです。
　本当にそうなのでしょうか？

今回は、🔲プチから始めるライフ・デザイン🔲ー人生計画をコントロールすることは可能なのかーと題して書いてみようと思います。

🔲 人生を計画的にコントロールすることは可能なのか

　自分の人生を自身が計画した通りにコントロールできれば、原則、人はなりたい自分になれるはずです。しかし、現実世界では、なりたい自分になっていると言える人は少数派であり、そもそも、なりたい自分がどんな自分なのかをイメージすらしていない人の方が大半ではないかと思います。
　それが証拠に、小学生のころにイメージしていた将来なりたいものと、現実の自分の姿を比較してみると、随分と違っていることに驚くことでしょう。
　確かに小学生の当時と、現在の自分では、自身を取り巻く世界も、認識できる規模も、知識も、情報量も大きく異なるので、将来なりたいものが当時と同じとはならないことが予想されます。
　しかし、実際それらの膨大な情報をもとになりたい自分を明確にイメージできている人はどれだけいることでしょう。
　なりたい自分というものは、余程の強い動機がなければ、大抵の人は、ぼんやりとしたイメージしかないものです。人はイメージできないものをコントロールすることはできません。
　それでは未来をいくら緻密に計画しても、結局、人は未来をコントロールすることはできないのでしょうか？

🔲 幸運は備えあるものに訪れる

　人生計画をコントロールできるか、否かという問題は、どれだけ計画を立てても、戦略を立てても、過去の成功モデルをなぞってみても、その中に「予想外」という事態を排除することができない以上、計画をその立案通りに進めることはできません。
　サラリーマンなら、会社の事業計画がその予定通りに進んでいかないことを知っているし、若者なら、恋人との出会いを計画することができないことは身をもって知っています。
　しかし、一方で、「幸運は備えあるものに訪れる」という言葉が示すように、日頃から気にしている情報に対しては、なぜか幸運な出会いや偶然が起きやすいことも私たちは、経験上知っている。
　成功者の多くが、偶然性、セレンディピティという要素を体験したと語っています。これは、やり方次第で、人生の計画の障害となる「予想外」という現象をコントロールすることが可能になるという話なのでしょうか？

🔲 セレンディピティ・マインドセットいう考え方

　クリスチャン・ブッシュは、その著作「The Serendipity Mindset : The Art and Science of Creating Good Luck」邦題「セレンディピティ点をつなぐ力」の中で、この偶然性や予想外出来事をセレンディピティ・マインドセットによって学習が可能であり、この影響要因に気づき、つかみ、活用する能力を伸ばすことが可能であると主張しています。
　組織、人脈、物理的空間を見直すことで、セレンディピティの生まれやすい状況を生み出すこともでき、セレンディピティの育つ「セレンディピティ・フィールド」を豊かにすることが可能である主張しています。
　そしてこのセレンディピティの促進要因と阻害要因があるという。

セレンディピティのバイアス
①予想外の要因の過小評価
②多数派への同調による自己規制
③事後合理化：後知恵の功罪
④機能固定化

クリスチャン・ブッシュ「セレンディピティ点をつなぐ力」

　上記の阻害要因を外して、物事の当たり前を改めて考えてみることが、大切であると指摘しています。
　そして、セレンディピティ・ワークアウトとして、セレンディピティ日記をつけることを勧めています。そして、セレンディピティを呼び込むコツとして、重要な結果についてどうしてこうなったのかを自問し、ストーリーの再構成してみようと提案しています。要するに既存の枠組み（フレーム）をリフレーミングすることで、「感度」を高めることができ、それが、「スマートラック」を生み出すと書いています。日記はその気づきのための記録のようです。

🔲 まとめ

　人生計画をコントロールすることは可能なのかという問いの答えとして、１つの見解を示すならば、
　①人は自身がイメージできないものにはなれない。
　②計画はいかに緻密に作成しても、「予想外」の事態を完全に排除することはで
　　きない。
　③しかし、計画なしに偶然性や予想外の出来事に気が付くことは難しい。
　④偶然性や予想外の出来事は、訓練で感度を高めることが可能であり、それによ
　　ってスマートラックを生み出すことが可能である。

　「幸運の女神には後髪がない」とはよく言いますが、クリスチャン・ブッシュは、セレンディピティが発生する「セレンディピティ・フィールド」を豊かにすることが可能であり、同じような偶然性は再現されると言っています。
　私たちにとっての世界が障害ばかりの世界となるか、幸運ばかりの世界となるかは、世界をどう見て、どう理解するか、幾つもの点をどのよう見つけ、どうつなぎ合わせていくか。そのセレンディピティ・トリガーへの感度を高め、それらの意味を理解できる備えをしておくことが重要だと指摘しています。
　つまり、人間は、人生計画を完全にコントロールすることはできないかもしれないが、理想に近づけようという努力をすることで、その精度を高めることができる。
　そして仮に幸運の女神に後髪がなくても、たった一度のチャンスではなく、何度もチャンスがあるくらいは、女神は優しさを持っているということなのかも知れません。成功者はセレンディピティのい感度が高く、そのセレンディピティ・トリガーを引けた人々ということかもしれません。
　どうやら、今一度、なりたい自分と考えてみて、そのための計画を立案してみても損はなさそうです。以上、🔲プチから始めるライフ・デザイン🔲ー人生計画をコントロールすることは可能なのかーと題して書いて見ました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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