🔲プチから始めるライフ・デザイン🔲ーサラリーマン人生ワンチャン逆転を考えるー

　こんにちは、人生探求の旅ナビゲーターのまっつんです。
　みなさんは、この世で一番嫉妬深い職業はどんな職業だと思いますか。それは、サラリーマンです。多くのサラリーマンは日々過酷な競争に晒されています。
　そして、その優劣は出世と生涯賃金というわかりやすい結果として現れるのです。そのため、なんであいつが！、実力ないのに！、楽して稼ぎやがって！等々、常に嫉妬の嵐を心に発生させてしまう、多くのサラリーマンは、仕事とは異なる部分でいらぬ心痛を感じているのです。

　特にゼネラリストとして大量採用されるサラリーマンは基本プロフェッショナルとしての能力はありません。あるのは上司の覚えめでたいサラリーマンとそうでないサラリーマンが存在するというだけのことです。

　今回は🔲プチから始めるライフ・デザイン🔲ーサラリーマン人生ワンチャン逆転を考えるーと題して、サラリーマン沼から抜け出す人生ワンチャン逆転を考えてみたいと思います。

🔲 　サラリーマンの能力に差があるのか？

　サラリーマンの能力差ってどのくらいあるのでしょうか？
　実は、入社の応募資格的に見るとそんなに差はありません。
　一般企業は、その採用基準に四年生大学卒という最低ラインを引いているだけで特に医療系や技術系など特殊な採用でない限り、他の資格を求められることは、ほとんどないのです。
　精々、営業職になった際にセールスカーを運転する場合の運転免許証くらいです。それも内定してから「入社するまでに取得しておいてくださいね」程度の資格です。
　外資系なら英語の能力を問われるかもしれませんが、それは、仕事上必須の能力ですから、そもそも英語できない人が、外資系に応募することは、ほぼないのではないでしょうか？

🔲　サラリーマンの能力を測る暗黙の了解

　さて、新入社員の募集要項に書かれた四年生大学卒という唯一の募集条件ですが、これをそのまま受け取る学生さんは、多分いないことでしょう。
　なぜなら、エントリーシートを送っても、セミナー案内にたどり着けない。なぜかセミナーがどれも満席となっている。など不思議な現象が起こるからです。
　応募資格の四年生大学卒以外に文字には書かれていない暗黙の了解として、旧帝大、超難関校、中堅私大、その他という偏差値による差別化がそこにはあると言われています。いわゆる学歴フィルターという就活伝説です。
　最近はOA入試も盛んで、学生さんの半数が無試験で大学へ入学しているようなことも聞きますから、一概に上位校の卒業生と言っても、レベルはまちまちです。
　特に附属校や係属校からの学生さんは、プラス加点といういわゆる下駄を履かせてくれると言われており有利に入学する学生も一部には存在するようです。学歴フィルターも怪しいものです。

　また、企業には重要な取引先や、親会社、系列会社、からの強力な推薦がある応募者がいるのです。いわゆる、預かり人事とか縁故採用枠というものです。
　取引先の御子息様が入社していれば少なくとも、預かっている期間は、取引は安定しますから、何も持たない学卒の新入社員よりは何十億の取引を維持できる預かり人事は重要度が異なります。
　当然、親会社の役員の息子や娘さんの縁故採用も断れる人事部長はいません。そう言った縁故採用も相当数存在しています。あからさまに師弟コースという別枠採用をしている企業すら存在すると聞きます。

　このように、仕事の出来不出来どころか、既に入社の時点で、サラリーマンの能力には差がつけられているのです。

🔲 　サラリーマン人生ワンチャン逆転

　さて、では、そんな大学もイマイチ、特殊能力も縁故もない、どこか大物の息子という後ろ盾もない平凡な我々には、ワンチャン逆転があるのでしょうか？
　
　その前にサラリーマンの逆転とはどんなものでしょう。

サラリーマンが考えるワンチャン逆転とは何か
① 急に仕事で認められて出世する。
② より待遇の良い上位企業にヘッドハンティングされる。
③ 副業で大金を稼いで資産が増える。

まっつんの考えより

　こんな感じでしょうか？
　つまり、サラリーマンの考えるワンチャン逆転とは、他者との比較において、地位や名誉、資産などで比較優位性を持つということになります。
　それは、会社組織内の序列や賃金の過多だけではなく、企業そのものの上下関係や業界での格というサラリーマン自らは全くコントロールできない部分もその要素にはあるのです。
　わかりやすく言うと、長期間、脳内嫁しかいなかった独身の社員が、急に会社のマドンナ（古い）もしくはイケメンと結婚し、周りの羨望の眼差しを一身に受けているケースや、株や宝くじや親の遺産相続で大きく資産を増やして、他の社員や特に高給な上級管理職よりも良い生活をしていることを周囲に示せるケース、自分の仕事が思いっきりヒットして会社に発展に大きく寄与し社長賞とか取ったケースなどです。
　夢で見るなら楽しそうですが、現実では、ほとんどそんな都合の良いラッキーは現れません。

🔲 　井伏鱒二の短編小説「掛け持ち」は起こり得るのか

　宝くじのようなラッキーを期待するより、より現実的なサラリーマンのワンチャン逆転を考えた場合、要は能力の差がそもそもあまりないサラリーマン諸氏が、それぞれハマる会社や役職を得られればよい！と仮定するならば、もう場所（会社・所属組織）を変えるしかないと思われます。多分、今の職場ではキャラクターが固定化しており、今更キャラ変えは難しいのではないでしょうか？

　井伏鱒二の短編小説に「掛け持ち」と言うものがあります。とある番頭さんは、甲州の宿では、酒もタバコもしない真面目な人物ですが、全くうだつが上がりません。しかし、閑散期にアルバイトで働く伊豆の宿では、タバコをふかすいなせな番頭さんとして、みなから頼られて頼もしいと信頼されているのです。このように全く同じ人物なのに、評価が逆となるのがこのお話のミソです。

　人は、自分のスキルに磨きをかけることで、組織で活躍できると考えている場合が多いですが、そんなことはないのです。
　例えばあなたが一人、無人島でいたとして、あなたがどんなに高度なスキルを持っていても、誰もあなたを知り得ることができない状況下では、あなたのスキルは認めるられることもありませんし、そもそもあなたの存在自体がなかったことになります。

　人の能力は組織やコミュニティに属して初めて活かせることになります。それもコミュティで役に立つ、コミュニティ内の同じ能力と比較されて優位性を認められる。そのため、コミュニティ内の信頼や評判はとても大切となります。同じ能力なら、当然、信頼できる評判の良い人に頼むからです。

　つまり、スキルが高く腕が良くても、コミュニティに属し、尚且つ評判が良くなくては他人には認めてもらえないのです。要は、その人の内面やスキルと言ったものよりも、評判やそのコミュニティが認識しているキャラクター性によって、大きく異なることになるといえます。

🔲 　まとめ

　能力の著しい差がないサラリーマンは、その会社の中での評判やキャラがどのように認識されているかで、待遇が大きく異なることになる。それは、コントロールできるものとできないものがある。
　キャラが固定化されている組織では、逆転するのは至難の技となります。
　サラリーマンがワンチャン逆転を狙うなら、その組織内で夢物語のようなラッキーが起こることを待つよりも、より確実なのは、属しているコミュニティを変えてみることで、キャラクターデザインを一新することが最も有効と思われます。
　よくある大抜擢とは、能力を認めてと言うよりも、任せて見ようという組織の信頼の高さと万一の時はみんなで助けてやろうというコミュニティからの支援を得られることになるのです。優秀だけどコミュニティに属していない人は、その人のスキルだけを見て、「なんでアイツが」となるのです。
　だから、組織内でのキャラクターが優秀だけどなんか面倒と思われてしまうといくらスキルを磨いてもお声が掛かりにくい状況となると言うわけです。
　キャラ設定って大切ですね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

また次回もよろしくお願いします。

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