見出し画像

年賀状から年賀ZINEへ|大切なひとと年に一瞬繋がれる時を生みたい|勇気を出した新しい試み

もう3月だというのに恐縮ですが、2023年の年賀状は新たな試みを実行し、その後の反応などをいただき、自分自身の感覚をしっかり感じ入ることができたのが今のタイミングでして、今書きたいと思ったので記事にします。

年賀ZINE(ジン)

2023年は年賀状をZINEにしました。
画像ではJINEになっていますが、なにか理由があるかというと本当に残念な校正ミスです。。あんなに何度も校正したのに!JINEという言葉に何かいい意味があればこじつけたかもしれないのですが、どこの言語にも見つからない文字列でして、潔く反省して来年からはZINEにします。

家庭用プリンタで中綴じ印刷にし、ホチキスなどでは留めず二つ折りにしたのみ

もう10年以上、年賀状を贈るのが好きです。
昨年(2022年)の年賀状から「あけましておめでとう」も入れず、ただ大切な人へ年始の近況報告をするお手紙という位置付けにしました。
すると、その恒例の定型文を入れないだけで一気に自由になって、今度は伝えたいことがハガキ一枚では収まりきらなくなり、それでZINEにしようと思い至りました。

ZINEには久しぶりに会ったら話したいような内容を詰め込んで、毎年年賀状をやり取りする内のごく親しい人にだけ送ることにしました。記事を書くにあたって「思ってることしか言わない、素直な気持ちを書く」ということだけを約束事として、夫婦で読みあって自分でも自分に嘘をついていないか点検しました。
気づけばZINEは全20Pのなかなかボリューミーな内容に笑
年始早々、何者でもない私たちのこんな平凡な話を読んでもらえるかな?と本当にすごくドキドキして勇気を出しました。

ただ、より近しい大切な人であるほど、深い付き合いをしたい、そして欲を言えばその人たちの暮らしも知りたいという想いが根底にあったので、勇気を出せる約40宛先へ、想いを乗せてついに発行しました。友達家族も含めて親族も合わせて恐らく50人くらいの方がこの年賀ZINEを手に取ってくれたと思います。

一部ずつ刷って印刷ミスがないか検品し、丁寧に折っていきました

想いは、何倍にもなって返ってくる

年が明け「そろそろ届いたかなぁ、なにか反響あるかなぁ」と何日かそわそわして待っていたわたしにまずはSNSで少しずつ連絡が届き始めました。年賀ZINEは封筒に入れて送り、年賀スタンプなども押さなかった為か、年賀状期間を過ぎたころに届いたようです。

「松島家の年賀JINE」というハッシュタグまで作ってストーリーズにあげてくれました照
イラストにすごく嬉しいコメントをくれた友人もいました泣
合わせて「変態」ってメッセージをくれました笑

SNSの他にも、LINEなどで沢山の人からメッセージが届きました。面白かった、文字が小さくて読みにくい、ある記事で涙が出た等たくさんのレビューをもらいました。中には読んですぐ電話をくれた人や、直筆のお手紙を送ってくれた人も何人もいました。そこからまた、その人たちの近況を聞くことができたのがとても嬉しかったことでした。
わたしは電話で感想を受け取ったあと思わず涙ぐんでしまい、勇気を出してよかった、想いは何倍にもなって返ってくるんだなぁとしみじみ思いました。

そして一番大きな出来事が、新卒で入社して5年勤めた会社の人(同期は今でも友達)が、会社の朝のMTGでわたしのZINEの話題をしてくれたとのことで、そこから発展して約10年ぶりに当時のチームメンバー(上司も含め)とZOOMで話すことになったことです。
こんなことがすごいスピードで実現可能なのも今の時代だからですね。
当日はもちろんドキドキしましたが、当時と変わらずの関係性に、年始からものすごく嬉しかった出来事でした。

同僚の提案で全員背景をコメダにして、みんなで同じ喫茶店にいるという設定に笑

ずっとじゃなくて全然いい、年に一瞬繋がれる時間が生まれたら嬉しい、と思っていたので、それが想像していた以上に叶った結果を受け取りました。
改めて、年賀ZINEを発行して良かったと思いました。

原稿はNotionで、制作はCANVAで、イラストはProcreateで

最後に制作ツールのご紹介。
夫婦で共同編集する記事をお互いに読み合えるよう、原稿はNotionで書きました。パートナーは仕事などの合間に思いついたら執筆、わたしは記事の内容を読みながら順番や紙面構成を考えたり、文章を編集したり、Notionだとどこを加筆修正したかなどリアルタイムでわかるのが便利でした。

Notion画面。スケジュールは全然その通りにならずギリギリまでやってました。

紙面構成はCANVAのデザイン画面であーでもないこーでもないとやりながら制作していきました。色々な雑誌やフリーペーパーなどを参照したし、ZINE制作の前にプロ編集者の方のzoom講座を受けて、とにかくその教えに忠実に、良いものは意図して真似る、を心掛けてまずは変に我流で凝ったりに時間をかけずに制作することを意識していました。(時間はかかりましたが)

CANVAのデザイン画面。これは4歳息子へのインタビュー記事です

息子が生まれてから描き始めたイラストは、Procreateで描いています。デジタル画に慣れてきましたがまだまだ表現したいイラストが描けるところまで行きついていません。でも年賀ZINEなら自由に描けました!

息子の似顔絵に寄せたうさぎイラストは、子供がいる家庭で楽しんでもらおうと紙面内でFINDME探し絵にしたのですが案外大人が楽しんで5つ見つけた!と連絡くれました笑

その時間その人のことを想うことこそが年賀状の醍醐味だと思っています。

今回の年賀ZINE制作を通して、古くからの慣習を、その良いところを大事にしながら、新しい文化を作っていくようなことがしたい、という新たな目標ができました。

わたしのnoteでは、自分の豊かさについて深掘りした記事を書いていますが、勇気を出した表現の結果として年始から大きな喜びを受け取った今回の出来事は、今後わたしの感じる豊かさを更に発展させてくれる予感がしています。

読んで頂き、ありがとうございました!


いいなと思ったら応援しよう!