古都はいつでも新しい - 京都旅・11月②
11月の三連休で京都に行った話。
こちらの続きの最終日。
3日目、12年後に思いを馳せて
この日はランチの予約が14:30で遅めだったので、午前中何をしようかなと考えていた。
すると、宿で朝食後、部屋に戻る途中、廊下のお知らせ掲示板のようなところに、「六波羅蜜寺 国宝秘仏 十一面観世音菩薩像 12年に一度のご開帳」とある。
なんと!!
これは、行かねば!
と、いうことで、一瞬にして午前中の予定が決まった。
私は旅行するとき、基本的に事前にみっちり調べて予定を詰めるということはしない。ジャズの即興のように、その場その場の運命的な(と、勝手に思っている)出会いが楽しいから(と、言いつつ、事前に予定を立てないのは、本当は単に私が面倒くさがりだからいう疑惑もある)。
ということで、善は急げ、朝食後に手早く身支度を済ませてホテルをチェックアウト。徒歩で六波羅蜜寺に向かった。
まだ9時前だったので余裕でしょ、と思っていたのが大間違いだった。
めちゃくちゃ並んでいる。
六波羅蜜寺というと、空也上人像が有名で、ちょうど去年行ったばかりだった。
その時は閑散としていたお寺が、見違えるほどの賑わい…
12年に一度の威力、すさまじい。
1時間ほど並んで、ついに見えた観音様は、思ったより身長が高くて、とてもきれいだった。
そして、自分は12年後、次のご開帳のときはどこで何をしてるのだろうと思った。12年前は、12年後の自分がこんなにスペイン語を話して中南米にどハマりしてるとは少しも想像していなかった。人生、何が起きるかわからない。私のモットーは「いまを生きる」なので、未来のことを過度に期待したり心配したりはしないけど、まあでも、楽しい未来が待ってるといいなと思う。
六波羅蜜寺を後にし、しかしまだランチの時間には余裕がある。
さてどうしよう、そうだ東寺に行こう!と、1日目に行った東寺へ行った。夜のライトアップを見て、昼の明るい光の下だとどうなのだろうと思ったから。
入り口の喫茶スペースで、栗まんじゅうパイとほうじ茶。ランチが遅くてお腹ぺこぺこだった…
空は晴天で気持ち良いし、あと5時間はここにいれそう。ランチに間に合わなくなるから、やめたけど。
夜に来た時には開いていなかったが、日中だと五重塔の初層が公開されていた。
入ってみると、ここにも異世界。壁にも柱にも、とにかく一面絵画で装飾されている。今でも鮮やかだけど、完成直後はもっと極彩色が溢れていただろうな。ここを任された画家の皆さんは楽しかったろう。私も壁一面に絵を描いてみたい。
金堂も講堂も再訪。網目になっているところから太陽が差し込んでいて、明るいところで見る壮大な仏像群は夜に見るのとは違う迫力があった。
この仏像群の前には一日中いれそう。ずっと見ていても飽きないくらい美しいと思う。ランチに間に合わなくなるから、やめたけど(二度目)。
という感じで東寺を堪能した後、いよいよランチへ。
本日のランチは、京らしく(?)、お麩・湯葉の専門店!お麩湯葉の可能性を無限に感じる美味しさだった。
ほくほくした気持ちで、預けた荷物をピックアップするために宿に向かう。途中、見つけたカフェで、ランチ後定番のコーヒータイム。
さて、お目当ての京都グルメもこれにて終了。荷物をピックアップして、帰路につくべく京都駅へ。
ランチが遅かったからお腹はそれほど空いていないけど、新幹線でビール飲みながら食べる駅弁が好きなので、つい駅の駅弁屋さんへ吸い込まれる。
雅な京料理ばかり食べていたので、その反動か、つい牛肉尽くしの弁当を購入してしまった…お腹空いていないと思ったけどペロリと食べてしまった。
1日目に買ったハン・ガンの「ギリシャ語の時間」も読了。不思議な話だった…
まとめ、古都はいつでも新しい
ということで、3日間の京都旅行は終了。
京都はもう何度も行っているので、もしかしたらもうやることないかも、そしたら宿でダラダラ本でも読んでいよう、なんて出発前は思っていたのだが、全く「やることがない」ということはなかった。
もともとの目的だった京都グルメだけではない。下調べもしていなかったのに、見事なお寺、荘厳な仏像、美味しいコーヒーも楽しむことができた。
京都は、何度来ても、いつも知らない何かを見せてくれる。いつも新しい何かと出会える。そんな京都が大好きだ。
だからきっとこれからも、何度でも京都に行くのである。
#私のこだわり旅
#想像していなかった未来
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