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優しく、美味しく、美しい - 富山旅・7月

2024年に行った国内旅行、記録をとっていなかったため、記憶が残っている2024年中にnoteに残していきたいと思う。

7月の三連休、富山に行った。
6月に箱根ガラスの森美術館に行き、「デイル・チフーリ」という作家さんのガラス細工にあまりに感動して、他の作品も見たいと思ったのだ。

↓箱根旅はこちら

調べたところ、富山市のガラス美術館にあるとわかり、早速翌月出かけることにした。行動力には自信がある。

1日目、日本酒で終わりも良くてすべて良し

目的はガラス美術館とはいえ、せっかくの富山。初日にはまず、ずっと行きたいと思っていた魚津埋没林博物館に、この機会に行くことにした。

新幹線で富山駅に到着後、ローカル線に乗り換え、約30分で魚津駅へ。そこから約20分の徒歩で博物館に到着。歩く距離自体は大したことはないが、想像以上に晴れて暑かったので大変だった。予報は雨だったので油断していた…

入館後、埋没林の歴史やでき方について展示で予習して、いよいよ埋没林の見学。

かわいい。言ってることはかわいいとかのレベルではない

埋没林の展示は、保存方法の違いにより水中展示館と乾燥展示館に分かれていて、まずはプールの中で保存されている水中展示館へ。

展示館の扉を開けて、このプールの中に静かに沈められた巨大な木の幹を見た時に感じた衝撃と少しの怖さは、忘れられない。夜になったら、動き出しそうな不気味さがある。

暗闇に浮かびあがる埋没林、ややホラー

下の階では、横から埋没林を見ることができた。水の中で気泡が出ているのが見えたけど、これは木が生きているからではなく、プールに流れてくる地下水が空気を含んでるからだって。生きてるのかと思っちゃった。

上に映ってるのは反射、何やら珍しい現象らしい

もう生きていないのに、生きているみたいだった。いっそ神々しかった。こんなものが地中に埋まっていたのか。

他の展示スペースもじっくり見る。魚津は蜃気楼が有名なのは知らなかった。
その後、カフェでまったりした後にバスに乗り込み、ローカル線の駅へ。ゆったり富山駅まで帰るローカル線、途中に見える川の景色がとてもきれい。残念ながら立山連山ははっきり見えず…

富山駅に戻った後、路面電車でホテルまで。私の故郷にも路面電車があるから、なんだか懐かしい。
ホテルにチェックインをして荷物を置いた後、最大の目的だったガラス美術館へ向かった。図書館と一緒になっている建物で、やたらおしゃれだなあと思ったら隈研吾だった…

ガラス美術館、図書館が併設されていた

最大の目的、デイル・チフーリ作品は、色の洪水だった。ガラスの色、ガラスを通って落ちる光の色、ずっと眺めていられた。

デイル・チフーリ以外のガラス作品もたくさん展示されていて、ガラスはやっぱりおもしろかった。

夜ご飯は、富山大好きな友人から教えてもらった居酒屋へ。魚ももちろん美味しいのだが、ホタルイカの沖漬けが群を抜いて美味しかった。過去何回も食べたことあるけど、こんなに美味しく感じたのは初めてだ。びっくりした。さすがホタルイカの本場。そして富山ブラックラーメン。最高か。

ホタルイカサイコー
散々飲み食いした後だったのにフツーに完食した…

あと日本酒。もうひたすらうまい。メニューには基本一合〜とあったけど、たくさん種類が飲みたいと言ったら、小さなサイズで出してくれて、ありがたい。
おかげで、その居酒屋にあった富山の地酒ほとんど制覇した。日本酒最高。

特に美味しかった日本酒。東京で見たことないと思う

一人旅だけど、カウンターに座っていた同じく一人旅の方、その隣の地元のおじさんと大いに盛り上がって楽しい夜だった。
私は旅先で出会う人に恵まれている気がする。

相変わらず旅の予定を詰めていなかったので、次の日早起きする必要もなく、居酒屋の閉店時間まで楽しく飲んでホテルに戻った。
ホテルは夜鳴きそばで有名なドーミーインだったが、この夜鳴きそばは提供時間が限られているので、ドーミーインには何度か泊まったことがあっても一度も食べられたことがない。笑 

2日目、出会いに恵まれている

2日目は、ゆったり起きて、前日コンビニで買っておいた朝食を部屋で済ませ、チェックアウト。
電車で城端へ向かった。最終目的地は、五箇山である。

合掌造りは、岐阜側の白川郷には行ったことがあったが、富山側の五箇山は訪問したことがなかったので、行ってみようと思ったのだ。
城端のレンタカー会社の予約まではまだ時間がある。城端の街を歩きつつ、お昼ご飯の場所を探すことにした。
なお余談だが、富山駅入場の際に使えたSuicaが城端では使えず、現金で清算することに。私のSuicaは、次の日富山駅に戻るまで、ずっと移動中だと勘違いしていたようだ。笑

駅の案内所で手に入れた情報によると、どうやら城端は絹製品で有名だった街のようだ。五箇山で作られた絹糸を麓の城端で製品化していたんだね。

きれいに保存されている立派な土蔵や荘厳な寺院、蔦が生い茂り廃墟のようになっている木造の建物、歴史が垣間見れる、情緒のある街だった。絹のお店も覗いてみたかったが、どうやら日曜定休日のお店が多いようで、残念。

立派な土蔵群
遠くからでも目を引く寺院の門

お昼ご飯はお寿司屋さんの海鮮丼!お店の旦那さんと地元のお客さんの会話が軽快で居心地がいい。

レンタカーの予約時間が迫っていたのと雨が降りそうだったので、駅までタクシーで戻ろうと思い、食後、お店のおかみさんに、タクシー呼んでもらえますか?とお願いした。
そしたらなんと、おかみさん自身が、軽トラで駅まで送ってくれたのだ!タクシーもったいないからね、と笑って。
出会いに恵まれているなあ。

海鮮丼

旅をしていると、いろんな人に出会う。優しい人もいるし、もちろん嫌な人にも出会う。でも私は、旅先の優しさを当たり前だとは思いたくないから、別に優しくされなくても大丈夫。
だけど優しくされたときには、ちゃんとその優しさに気付きたい。そしてそんな恵まれた出会いを覚えていたいなあと思う。

こういうのにも優しさを感じる。富山は優しい。

その後レンタカーを無事借りて、まずは五箇山エリアの菅沼集落へ。私はいつも運転する時は軽なのだが、この日はあいにく普通車しか空いておらず、緊張しまくった。どうなることやら…

続く

#ご当地グルメ

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