「貴重なあなた時間」を「どうでもいい他人からの目線」で消費しないために
こう言う声をよく部下や後輩からこっそり聞くことがあります。
私も、他人の目を気にして行動を制限してしまうことがよくありましたし、特に若いときには、失敗を恐れ、批判されることに敏感になりがちでした。
しかし、そのような『恐れ』は自分の可能性を狭め、チャンスを逃す原因になっているかもしれない、と気がついてから私の世界は広がった感覚があります。
私はスキルも経験もなかった状態から、スタートアップ業界に飛び込んで、色々と経験を積む中で事業部長や経営企画に関わるまでになりましたが、周りの目線を気にせずに自分と向き合って先が見えない中でアクション続けることはとても怖かったですが、とても大事な経験だったと感じています。
この記事では、私の経験をもとに、『他人の目線を気にしてしまうメカニズム』を解説しつつ、『どうやって乗り越えたらいいか?』を書いていきます。
この記事が少しでも参考になる部分があったら嬉しいです。
他人の目線を気にしている状態と原因
私たちは、誰しもが他人の目を気にしてしまう瞬間があります。
例えば、新しいプロジェクトを提案する時、異なる意見を持つ時、あるいは何か新しいことを始める時など、活動的に動こうと思う人こそ、こういう機会は多いはずです。
他人の目を気にしてしまう背景には、失敗への恐怖や批判されることへの不安があると考えています。
例えば、新しいアイデアを提案したいけれど、「もし周りから受け入れられなかったらどうしよう」「批判されたらどうしよう」という思いが頭をよぎり、結果として何も行動できなくなってしまう……こんな感じです。
私の目線から見ると、これは以下の気持ちに集約されるのではないでしょうか?
これは要するに『他人からの目線を気にしてしまって動けなくなる状況というのは、現状から何か新しい方向に動く際に、現在の位置から動かない様にする体の反応』と言い換えることができるのです。
では少しこの他人を言い訳にした現状維持がなぜ発生してしまうか?について考えていきます。
現状維持の原因1:ホメオスタシス
人間には「ホメオスタシス」という現状を維持するための機能が働いています。
例えば、ご飯を食べた時に血糖値が上がって、インスリンが分泌されて血糖値が下がっていくように、現状があって、そこからの上下に対して、元に戻そうという力が働いているのです。
これは人間の機能的に仕方ないことであり、むしろ発生して当たり前です。人間が人間として機能を維持するために必要不可欠な機能です。
これが現状維持を引き起こしているとも言われています。
現状維持の原因2:未来が不透明への不安
人間は不透明な未来に対して不安を抱く生き物です。
茫漠感と言ったりするのですが、よくわからないことに対して「自分はどうなるのだろう…?」と不安になるの当たり前です。
例えば、
と言われた時に、ワクワクするのは「そういう冒険をしたことがある人≒似た様な経験をしたことがある」からイメージがつく人であり、大体の人は「怖い」と思うのではないでしょうか。
これも正しい人間の反応で、誰しもがよくわからない未来に対して不安を感じずに行動していたら、人間の生存率は下がっていることでしょう。
なのでこの不透明な未来に対して不安を覚えるのも人間の機能として覚えておいてください。
現状維持の原因3:人間が社会的な生き物
人間は本能的に社会的承認を求める生き物です。この本能は、古代から現代に至るまで、人類が生き延びるために重要な役割を果たしてきました。
集団の一員として認められることは、生存上の利点をもたらし、その結果として社会的承認を求める本能が進化の過程で強化されてきたのです。
そのため、批判や失敗という形での否定的な結果を恐れることから、他人の目線が気になるのはある意味遺伝子的に組み込まれているとも言えるかもしれません。
特に最近では、SNSの普及によって「いいね」やフォロワー数といった数値で社会的承認が可視化され、世界が広がり、人と比較できるようになることで、他人からの評価を常に意識するようになったため、昔よりより強くなったように感じています。
繰り返しになりますが、今紹介した3つは人間の仕組みとして備わっているものです。
そのため、大事なのはこの気持ちが発生することがダメなのでははくて、この気持ちをどう処理して対応するか?という視点です。
他人の目線とフィードバックの扱い方を学ぶ
他人の目線とフィードバックを適切に扱うことは、自己成長のために不可欠です。ここでは、他人の目を気にせずに挑戦を続けるための具体的な方法を4つ紹介します。
1. 認知の転換:不確実性を受け入れる
まずは、不確実性を恐れるのではなく、それを受け入れることが重要です。
将来起こりうるリスクを恐れることは自然ですが、それによって行動を止めてしまっては、成長の機会を自ら閉ざしてしまいます。
「宝くじが当たったらどうしよう」と心配するのと同じで、まだ起きていないことに対する過剰な反応は、エネルギーの無駄遣いです。
まずは、不確実性を受け入れ、一歩踏み出す勇気を持つことから始めましょう。
2. フィードバックを成長の糧とする
他人からのフィードバックは、自己成長のための貴重な情報源です。
批判されることが怖いと感じるかもしれませんが、フィードバックをポジティブなものと捉え、自分自身を改善する機会と見なすことが大切です。
フィードバックを受け入れることで、自分では気づかなかった視点を得ることができ、より良い結果へと導かれます。
フィードバックは、あなたが注目されている証拠です。それを有難く思い、自分の成長のために活用しましょう。
3. ロールモデルから学ぶ
成功した人々は、どのように他人の目線やフィードバックを乗り越えてきたのか、その方法を学ぶことも有効です。
彼らの多くは、批判や失敗を恐れずに挑戦を続け、その結果として現在の地位を築き上げました。
彼らの経験やアドバイスを参考にし、自分自身に適用することで、不安を乗り越える新たな視点を得ることができます。
また、彼らの挑戦の物語は、あなた自身の挑戦を後押しするインスピレーションとなり得ます。
4.ロードマップを作る
ロードマップを作るのもとても有意義です。
よくわからない未来に対して唯一具体的に考える方法になりえますし、どうなるかわからない不安な気持ちも打ち破ることができます。
一点注意点としてはロードマップを精巧に作らないことです。
自分という人間は環境に左右されますし、その環境は常に変化し続けます。
今ロードマップを敷いたとしてもすぐ変わけで、そこに対して長い時間をかけてこだわっても意味がなくなることが多くあります。
あくまで全体としての方向性を明らかにすることと、直近やることの具体かとして使ってあげてください。
最後に
一つでも何か得るものがありましたでしょうか。
何か成長するためには挑戦が不可欠で、挑戦をするためには失敗がつきもので、その際に発生する抵抗をいかにして掻い潜るかが大事です。
人生の時間においてリスクが少ないうちに挑戦できる時間は限られています。
少しでも有意義な時間にこの記事がきっかけで近づいてくれると幸いです。
このノートではスタートアップ企業に1人目で入社して4年で事業部長まで経験した私が自分の体験したこと、感じたことをベースに、マーケティングやマネジメント、自己成長に関する記事を書いていきます。
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それでは、また次の記事でお会いしましょう。
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