欲を満たすか否か。
眠る。本当に、よく眠る。まあ、私も同じ属性。
だいぶ前は「ああ、疲れてるんだなあ」「寝かせといてあげよう」
ちょっと前は「何でいっつも寝てんだろう」「ちょっとは構ってよ」
今は「おお、存分に寝るが良い」「寝たいときに眠りたいだけ眠るが良いさ」「それを許す自分でありたい」
そもそも「寝かせてあげよう」の上から目線は何なんだ。なにゆえ、眠るのに私の許可がいるのだ。人間だもの、睡眠欲をはじめとする三欲はあるさ。それぞれ好きな時に好きなように、法を犯さない範囲で、生まれる欲望に従って生きていくのが良いんだって。
私を含む、少なくない人は弱っているとき、誰かに依存したくなるもんで。相手をしてほしい、楽しませてほしい、というさらなるやっかいな欲望が生まれる。被害者意識が根底にあるから、なお面倒くさい。しかも、それを満たしてもらったところで一時的な快楽には浸れるかもしれないが、根本的な解決には至らない。
そこから何とか這い上がって、エネルギーの根源になるものと出会えると、依存するどころか、放っておいても自分時間を楽しめるようになる。そうなれば、たっぷりと生まれた余裕を溢れさせながら、人に優しくなれる。
とことん落ちているときっていうのは、同じ対象を見ても何にも感じなくて、そうである自分を責め続けて、何も楽しめない自分が欠陥品であるように思いこむような思考回路に迷い込む。この迷路が難易度高すぎる。ただでさえ、行った場所から家に帰ることすら難儀な方向音痴だというのに。眠ろうが食べようが何の欲を満たそうとしようが、そもそも消えたいとか希死念慮とか、そんな欲しか生まれてこない。それを満たすのはまずい、そんな欲しか生まれてこない自分をさらに責める、の無限ループにハマる。
だから、満たしてはいけない欲をだけを満たさないように、それ以外の欲だけをひたすら満たす。もう、犯罪じゃなきゃ何でも良いのよ。
それで、いつか落ちるところまで行ったら、どっかで上がってこられるから。満たしてはいけない欲だけを満たさないようにする、ってところだけを全力で頑張る。ってのが、大事なところかもしれない。