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映画感想文『花束みたいな恋をした』

映画「花束みたいな恋をした」の地上波放送を見た。
この映画は、私たちが付き合っていた時に2人で見に行った映画の一つだ。
その時私たちも学生だったので、ちょうど映画の麦と絹が付き合い始めた時と同じだった。

この映画は、運命的な出会いを果たした麦(菅田将暉)と絹(有村架純)が付き合い、同棲し、破局するまでの物語だ。

この映画をはじめに見た時、序盤は共感しっぱなしだった。
同じ価値観、相性の良さから惹かれ合い、できる限り一緒にいたいという想いをもつ。
一つ一つの表情、眼差しから相手への想いが伝わってきた。
とてもキラキラしていて、同棲までの展開は、まだ同棲をしていなかった私たちにとって憧れの展開だった。
家を選び、お気に入りの家具を選び、小物を選び、駅までの道のりで素敵なお店をチェックする。
同棲するとなったら、私たちもこんな風にするのかなとワクワクした。

しかし、社会人になったことで優先順位が変わり、価値観が変わり、少しずつズレが生じていく。
ここの変わり方は見ていて切なかった。

同時に、社会人になろうとしている私も今後に不安を感じた。
環境の変化は関係性の変化につながる。
今思い描いている2人の将来像が現実になるとは限らない。
当たり前のことだけど、改めて思い知らされた気がした。

さて、それから私たちは社会人になって、同棲して夫婦になって、今回再びこの映画を見たわけだけど、麦の気持ちも絹の気持ちもよく分かった。

夢を追うことと、生活を維持するための収入を求めることの両立は難しい。
でもやっぱり人生を楽しみたい。
何を優先するか、その優先順位が相手と一致するとは限らない。

ここまでは、価値観が夫と2人すり合わせができていて、仲良く安定した生活を送れている。

でも、私は来年度から働き方を変える選択をした。生活スタイルが大きく変わるだろう。

今の生活、関係性は当たり前じゃない。
だからこそ対話を大切にしていきたいと感じた。

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