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『木漏れ日に泳ぐ魚』恩田陸
描写が丁寧で、すごく、映像が目に浮かぶ本だなと思いながら読んでいた。映画みたいな本。部屋の中から、公園に設置された時計が見えるというところとか、すごく映像が浮かぶ。
でも、実はあまりにドラマチックな設定がどんどんと、たった一夜で明かされる。しかも物語がすすむきっかけは「実は〇〇」とか「忘れていたことを思い出す」とかで、実際にコンテにしようとすると、難しいかもしれない。
そう思うと、それぞれの脳内に映像を浮かせるような、丁寧な描写の小説はとても自由だな。
この本は夜の10時とかに、ウィスキーロックを飲みながら読み始めて、小説の中で流れる時に合わせで、一晩で読むのがいいなと思った。
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