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格闘家の体型:レスラー、柔道家、ボクサー、テコンドー選手で比較

格闘技にはたくさん種類があります。大きく分けて組み技系と打撃系に分かれ、組み技系の代表はレスリングや柔道。相手を掴んで投げたり押さえ込んだりします。打撃系だと、ボクシング、空手、キックボクシングでしょうか。パンチやキックの応酬で試合が決まります。

基本的には、組み技系の競技では打撃は禁止ですし、打撃系の競技では組み技は禁止です。なので、それぞれの技術体系は全く異なり、それに伴って必要な力や体の使い方も大きく異なってきます。それが結果として、体型の違いとして現れるのです。

オリンピック種目の格闘技で比較した

オリンピックの正式種目にはレスリング、柔道、ボクシング、空手という4つの格闘技があります。Reale たちは、それらの格闘技について、オーストラリア国立スポーツ研究所でトレーニングをしているオーストラリア代表選手、そして、彼らとの試合で来豪した各国の代表選手を対象に体型を測定しました(Reale et al., 2020)。合計で94名が対象となりました。

男性の場合
概ねですが、柔道、レスリングつまり組み技系で身体がゴツく、打撃系、特にテコンドーでシャープで引き締まった感じになりました。下に平均の身長、体重、BMIを載せました、柔道とテコンドーでは全然違いますね。柔道では176 cmの80kg、テコンドーで180 cmの68 kg。がっしりとした格闘家とシャープな格闘家。どっちもそれぞれのカッコよさがあります。

男性格闘技選手の体型比較

女性の場合も傾向は同様でした。組み技系と打撃系の差が男性よりもはっきりしていました。

女性格闘技選手の体型比較

国を代表する選手ですから、対象となった選手はみなさん極限まで体を鍛えあげていると思います。競技によって必要な筋肉や体型が異なってくるので、このような違いが出るのでしょう。

組み技をやるとガッシリ、打撃をやるとシャープで引き締まった身体になるようです。なお、体型を変えるには食事制限も大切になります。念の為。

引用文献

・Reale, R., Burke, L. M., Cox, G. R., & Slater, G. (2020). Body composition of elite Olympic combat sport athletes. European Journal of Sport Science, 20(2), 147–156. https://doi.org/10.1080/17461391.2019.1616826

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