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【古典から学ぶ ♯1】アメリカ建国の父 フランクリンの13の徳目
みなさん、こんにちは!マスムネです(^∀^)
さて、今回は、古典から学ぶシリーズということで、アメリカ建国の父であり、資本主義の育ての親といわれるベンジャミン・フランクリンの話をしたいと思います。
彼は、資本主義の育ての親と言われる存在にもかかわらず、その生き様は、私利私欲に走るわけではなく、公的な利益に尽くした人物だと言われています。
また彼の肩書きは、哲学者、科学者、経済学者、出版業者、そして政治家と数多く存在します。
このことからも、彼がいかに多くの業界に影響を与えたかを感じることができます。
彼の自伝である『フランクリン自伝』を読んでおくと、資本主義社会の中で生きる心構えを知ることができます。
この『フランクリン自伝』が不思議で興味深いのは、資本主義を発展させたにもかかわらず、
そのシステムからは想像し難い、ある意味資本主義から逆行するような生き様について書かれていることです。その旗印となるのが、この自伝の中に登場する「13の徳目」です。
フランクリンが人生において、どのようなことを意識してきたかが書かれています。
13の徳目
1.節制 頭や体が鈍くなるほど食べないこと。はめをはずすほどお酒を飲まないこと。
2.沈黙 他人あるいは自分に利益にならないことは話さないこと。よけいな無駄話はしないこと。
3.規律 自分の持ち物はすべて置き場所を決めておくこと。仕事は、それぞれ時間を決めて行うこと。
4.決断 なすべきことはやろうと決心すること。決心したことは、必ずやり遂げること。
5.節約 他人や自分に役立つことのみにお金を使うこと。すなわち、無駄遣いはしないこと。
6.勤勉 時間を無駄にしないこと。いつも有益なことに時間を使うこと。無益な行動をすべてやめること。
7.誠実 騙して人に害を与えないこと。清く正しく思考すること。口にする言葉も、また同じ。
8.正義 不正なことを行い、あるいは、自分の義務であることをやらないで、他人に損害を与えないこと。
9.中庸 何事も極端でないこと。たとえ相手に不正を受け、激怒するに値すると思ってもがまんしたほうがよいときはがまんすること。
10.清潔 身体、衣服、住居を不潔にしないこと。
11.冷静 つまらぬこと、ありがちな事故、避けられない事故などに心を取り乱さないこと。
12.純潔 性の営みは、健康のためか、子供をつくるためのみにすること。性におぼれ、なまけものになったり、自分や他人の平和な生活を乱したり、信用を失ったりしないこと。
13.謙譲 イエスとソクラテスを見習うこと。
フランクリンが言う徳目の身につけ方
フランクリンは自伝の中で、この13の徳目の身につけ方を述べています。
その方法とは、一定の期間、一つの徳目の習得に集中するということです。
例えば、一つ目の「節制」を1週間こだわってみる。そして、次週は、二つ目の「沈黙」にこだわる。そうすると、13週で一巡する。
1年間継続すると、4巡することができる。
と述べています。
また、フランクリンは、この自伝を書いている79歳まで、この道徳の完成の近くにも至っていないが、これらを意識する前より、人間としてよくなったし、幸せになれたと述べています。
最後に
いかがだったでしょうか?
たくさんのもので満たされた今、人生を楽しませてくれるものが世の中に溢れています。
しかし、私自身、何が本当の幸せなのか考えることも多いです。
そんなことを考えている時に出会った、この13の徳目は、私の心にとても響くものでした。
自分の人生を少しでも良いものにしたい、幸せになりたいと思う皆さんの参考になれば幸いです。
最後までご精読ありがとうございました!