【第11話】算数・数学の魅力って?②
前回から続く
T「できるよ。どれにしようかなぁ、、
じゃあ、$${3×0}$$は、いくつになるか知ってる?」
こう「$${0}$$だよね。」
T「そうそう。なんで?」
こう「なんで、、?」
T「じゃあ、$${3×2}$$は、いくつになるか知ってる?」
りん「$${6}$$だよね。」
T「そうそう。なんで?」
りん「これはわかる!3が2つあるから、$${3+3=6}$$だ!」
T「お、そうだね。じゃあ、$${3×0}$$は?」
こう「3が0個だから、0!」
T「なるほど!でもさ、なんかおかしくない?」
こう「え?なにが?」
T「そもそも0個って言う?
今家にゲームが何個あるって聞かれて、2つ持ってるときなんて言う?」
こう「2個持っているって言う」
T「じゃあ、1つも持ってないときなんて言う?」
こう「持ってないって言うよ。」
T「そうだよね。0個って言わないよね。そもそも0個って日本語自体、少し不自然なんだよ。」
りん「え、じゃあどうしたらいいの?」
T「たぶん、2人はよく勉強しているから考えたことないかもしれないけど、全然大丈夫。
おそらく昔の人も、$${3×0}$$はどうしたらいいか考えたと思うよ。」
こう「$${3×0=0}$$と、0は何をかけ算しても0って覚えているだけだったなぁ。」
T「前にも話したけど、かけ算はたし算で表せるって話覚えてる?」
こう「あったなぁ、そんなこと。」
T「この法則でいくと、$${3×2}$$はどのように$${6}$$と求める?」
こう「$${3+3}$$だ!」
りん「$${3×1}$$は、3が1個だから$${3}$$だよね。」
T「そうそう、じゃあよくこの式たちを見て、$${3×0}$$は、いくつにしたら都合がいいだろう?」
こう「あ!上から見ると答えが3ずつ減っているね。」
りん「ほんとだ。
だから、$${3×0}$$は、$${3×1}$$よりも3小さい数だから、
$${0}$$になるんだね。」
T「そういうことだね。
だから、0個という日本語ではあまり使わない表現であっても、
数学の世界では考えることができるんだよ。」
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