【教員】20代ヒヤリハット事案供養場

 すでに退職した職場でのヒヤリハット事案をつらつらと書いていこうと思う。経験を積んで自分も少しはこの仕事がわかるような気持ちでいたが、全然そんなことはなかったということを思い知らされた1年だった。自戒の念も込めて、ヒヤリハット事案を供養していく。だいたい全部自分に過失があってまわりに迷惑をかけているので今でも申し訳なく思う。この春から教員になる方など、後に続かれる方の参考になったりすると嬉しい。

・生徒のテスト答案をシュレッダーした(と思いこんだ)

生徒の答案が探しても出てこず、そういえばシュレッダーを使っていたことを思い出し、シュレッダーしたのではないかと思い絶望する。
幸いそのあと普通に出てきたので事故に至らず。テスト期間は返却が終わるまでシュレッダーを使わない方が良い。

・解説し忘れていた例題の解説を書いた紙をテスト当日朝に配付

普通に考えてなぜこんなことをしてしまったのか今ではわからない。解説し忘れていたことに焦っていたんだと思う。自分1人で担当している科目なら試験範囲から外すべき。この時はほかに別のクラスを持っている担当がいたので、テストにかかわることは綿密に相談するべきだった。後で該当クラスの担任に叱られる。当該問題は採点対象外となる。

・春休みが終わっても職員室にジャージやジーパンでいる

最初の学校での隣の席の人が年中アリーナのショートパンツをはいていて服装の感覚がそんな感じでいいんだろうと思っていた結果この服装になる。学年主任に叱られる。職場が変わってもGWが終わるまではとりあえずスーツで様子を見ておいた方が良い。

・回収した授業プリントを試験が終了するまで返却を忘れる

棚に入れていたら存在を忘れる。身近なところで管理するか、やはり回収したらすぐ点検して返却した方が良い。授業プリントといえ教科書を中心にしていること、試験対策の練習プリントとその解説プリントは生徒の手元にあったことから事故扱いは免れる。

・入試の問題冊子配付が間に合わない

配っている最中にチャイムが鳴る。開始を30秒ずらして対応。これ以降ずっと配付は必死に配付している。

・「一筆」という言葉で保護者にめちゃくちゃ怒られる

生徒の反省文を読んで保護者コメントを書いてもらいたかったので「一筆」お願いします。と連絡したところ大変なことになった。「一筆」の意味がとても重かったらしい。それ以降「一筆」という言葉に敏感になっている。保護者コメントとか、一言とか、何か別の表現にしたほうが良い。生徒指導部を介さず担任副担任だけで動いていた中で起きた出来事で、「そう軽々と保護者に動いてもらおうとするな」といったことを当時の管理職に言われたことが印象に残っている。

・発言が一人歩きして炎上(部活)

「生徒の君たちが出場する種目が終わっても俺たちは役員の仕事がある」といったことを1人の生徒に何気なく言ったらしばらく経った後に全く別の生徒のところで炎上。
部活は顧問側に専門性があまりない配置になっていた場合でも、多少の押し引きはあるにしても生徒との信頼関係構築を重視した方が良いと思った。学校側がいろいろやるのが当然だというスタンスの生徒がいて、顧問への信頼関係がない場合に、担任や管理職に働きかけをしてくる可能性が出てくる。部活へのスタンスだとか、出欠状況だとかの態度の面は、とくに1年生のうちに見逃していると後々大変なことになるかもしれない。

・プールの給水スケジュールを間違い炎上(部活)

コロナ禍で例年より遅れてオタマジャクシまみれだったプール掃除をなんとか終えて、プールろ過機の点検の日を抑えて水の給水を始めたが、予定日でも満水にならずろ過機が始動できない事態となり日を改めることになった。1.5日くらいで満水になるだろうと思ったら足りなかった。校長に廊下で叱られる。プール掃除一連にマニュアルはなかったので、記録を残すようにした。

・名前の入った配付物を別人に渡す

書類が重なってしまっていて2枚渡していてしまったケース(1回目)。
2枚もらった生徒が家に持ち帰ってから発覚。校長室で叱られる。

・テスト返しを休んだ生徒の答案を教室に置き忘れる

返却時に欠席だったので横によけていたらそのまま忘れていた。教室を出る前に確認するようにした方が良い。次の時間の教員が気づいて回収。

・選択コースを変えてくれと頼みにきた生徒に即答できず炎上

優柔不断で即答できなかったばかりになかなか大変なことになったケース(1回目)。現場で多少の押し引きはあると言え、例外を作ってはいけない場合は即答で拒否しないと、OKしてもらったと言い張って大変なことになったりする。

・(※検閲※)の締め切り日付が去年のまま

エクセルで文書を作り始めて、昨年の文書をベースに日付のところを今年度版に変更するまでは良かったが、どうやらマクロが組まれているのでいろいろ編集していたらおかしくなったのでおかしくなる前まで戻したところ、戻りすぎて日付が古い情報に戻っていた。しかしそのことに気づかずにマクロの修正に取り掛かって作業が終了したため、昨年度の日付のまま出力される。氏名とかは確認したのに、日付の方は誰もチェックせず世に出てしまい、大変なことになりました。

・大会で役員の仕事が終わったので帰ったらまだ生徒が残っていた(部活)

すべての出場種目が終了し、役員の仕事も終わったしもういいだろうと途中で帰ったらまだ生徒は最後まで残っていたことをクラスルームで知る。問題にはならなかったもののコミュニケーション不足。

・合格証明書の2枚渡し

書類が重なってしまっていて2枚渡していてしまったケース(2回目)。
別の生徒の分がないことで発覚。会場を出る前に回収できたので事故は免れる。
半年後に英検の受験票で同じことをやらかす(3回目)。この時も2枚もらった生徒が気づいたので事故は免れる。

・聞き取りをする必要がある生徒を帰してしまう

優柔不断で即答できなかったばかりになかなか大変なことになったケース(2回目)。前日用事で早退したので情報が良く分かっていなかった背景もある。

・基本的にto do リストを書き込んでいたメモを教室に置き忘れて生徒に読まれる

帰りの会の連絡事項がやたら多くて手元のメモに書いて持って行ったらそれを置き忘れた案件。重大なものではないがto do 以外の情報もあり、しばらく生きた心地がしなかった。教室にそのようなものを持ち込まない。

これほど多くのことをやらかしておきながらよくまだこの仕事をやってるなという気がしてきた。ヒヤリハットで済んでいないものもある。この仕事はいろいろなところに事故の芽があり、非常に気を使う。新卒のときにこのような意識はたぶん皆無だった。
1年前はどの職場でも末席ぐらいにはやっていけるような気がする、くらいの自負があったが、これくらいやらかしてきている反省を忘れないようにしたい。


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