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効果を実感しずらいけど効率的な勉強法

どうして読んだ本の内容をすぐ忘れてしまうのか

なぜ、たくさんインプットしているのに身についている実感がないのか

そう、まさに私のこと、、

他の人より時間をかけて本を読んだりインプットしているはずなのに、なぜか他の人よりできている気しない。

そんな私と同じく「勉強してるのに、なんか身になってないなー」と感じている人には是非とも読んでほしい本がこちらです。

著者はアメリカで医師を務める安川康介さん

トップ1%以内でアメリカの医師国家試験に合格したという、いわゆる勉強がめちゃくちゃできる人です。

そんな人が勉強法について書いているのがこちらの本です。

では、効率の良い勉強法とはどんな方法なのでしょうか。

まず効果の薄い勉強法から紹介していきます。

■勉強した感が出るけど、身につかない勉強法

よくやりがちな勉強法ではあるものの、身につかない勉強法が紹介されています。

再読、ノートへの書き写し、ハイライトや下線を引く

これらの勉強法は効率の悪い勉強法です。

しかも、たちの悪いことに「勉強した気になってしまう」のがこれらの勉強法なのです。

つまり、時間をかけて達成感は得られるものの、記憶に定着せず身につかない勉強法なのです。

私にも経験があります。

重要そうな本は何回か読む
本の気になったところにハイライト線をつける

そのときは「よし覚えたぞ」「理解したぞ」感がでます。
しかし、後になって本の内容を思い出そうとしてもほとんど思い出せない


ではどうすれば良いのでしょうか?

■効果を実感できなくても「頑張って思い出す」

学ぶために重要なのは、勉強したことや覚えたいことを「頑張って思い出すこと」です。

本書ではこの「頑張って思い出すこと」を「アクティブリコール」という言葉で紹介しています。

ある調査(だいぶ簡略化して紹介してます)では

  • 文章を繰り返し読んで勉強するグループA(インプット学習)

  • 最初に文章を読み、後半の時間で文章をみずに内容を思い出してパソコンを打ち込むグループB(アクティブリコール学習)

このようなグループに分けて勉強してもらい、1週間後勉強内容をテストする実験を行いました。

そうしたところ、グループBの方が本人たちは内容を覚えている自信がなかったにもかかわらず、グループBの方が成績がよかったようです。

つまり、「効果の高い勉強法は、勉強している本人には実感しにくい」とも言えます。


これは厄介ですね。

効果が薄い勉強法のほうがやった感がでる
効果が高い勉強法のほうがやった感がでず自信が持てない

◎「嫌だなぁ」に負けずに頑張る

アクティブリコールは「頑張って思い出すこと」なので脳にかかります。

そのため、実践する過程では「全然記憶できていない自分」にいや気が差しやすいです。

なんとなく「嫌だなぁ」という感覚になりやすい。

しかし、脳に負荷がかかっている「嫌だなぁ」という状態に負けずに「頑張って思い出す」ことが大切なのです。

◎著者が実践していた「白紙勉強法」

アクティブリコールを用いた勉強法として、著者が実践していたという「ブツブツ呟いて教えるフリをしながら書き出す白紙勉強法」が紹介されています。

やり方

  1. 覚えたいことを本の情報を見ないで書き出す(声に出しながら、教えているふり、殴り書きOK)

  2. わかっていないこと、忘れていることについて教科書などを見直し情報を確認する

  3. 1と2を繰り返す

こんな具合です。

今度から、本を読んだら「内容を思い出しながら、教えるつもりで白紙に殴り書きする」と良さそうですね。

■時間間隔をおいて勉強するとさらに良い

さらに効果が高くなる勉強方法として、分散学習が紹介されています。

これは1日の中でまとめて学習するより
初回1日後、2回目7日後、3回目16日後、4回目35日後

などと感覚をあけて学習するという方法です。

どの程度の間隔がベストなのか、という研究結果は出ていないようです。

つまり、
「頑張って思い出す」+「数日おきに同じ内容を勉強する」
が最強の勉強法と言えそう
です。

例えば、自分にとって重要だと思う本は、忘れた頃に読み返してその後「白紙勉強法」をすると良さそうです。

■さいごに

この本の内容を実践して効率よく勉強していきましょう。

この記事で紹介した内容はこの本のほんの一部です。

少しでも気になった方はぜひ手に取ってみてください。


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