【美術展2024#02】パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展@国立西洋美術館
会期:東京展@国立西洋美術館
2023年10月3日(火)~2024年1月28日(日)
巡回:京都展@京都市京セラ美術館
2024年3月20日(水)~7月7日(日)
各美術館からの貸し出し品が混在しているとはいえ、ポンピドゥーセンター所蔵の作品メインで成り立たせているのは重厚なコレクションのなせる技、さすが。
多くの画家がピカソの亜流(と言っては語弊があるかもしれないが)とも思われる作品を描き続ける中、自在に表現方法を変化し続けるピカソにとってキュビスムは通過点の一つでしかなかったのだろう。
本展メインビジュアルのロベール・ドローネーの作品すら既視感を感じてしまった。
美術史の中に「点」として存在する数多の作家を尻目に、自ら文脈を更新しながら「線」として美術史に名を刻み続けたピカソ。
展覧会の趣旨とは違うかもしれないが、やはりピカソは世界の見方を広げた偉人だということを改めて感じた。
現在本展は京都市京セラ美術館へ巡回中。
かつて著書『芸術起業論』にて「ピカソやウォーホール程度の芸術家の見た風景ならわかる。」と述べた村上隆に会期をぶつけてくる京セラ美術館の気概よ。
【美術展2024】まとめマガジン ↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?