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【美術展2024#45】TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション@東京国立近代美術館

会期:・東京国立近代美術館
     2024年5月21日(火)~8月25日(日)
巡回:・大阪中之島美術館   
     2024年9月14日(土)~12月8日(日)

パリ、東京、大阪-それぞれ独自の文化を育んできた3都市の美術館のコレクションが集結。セーヌ川のほとりに建つパリ市立近代美術館、皇居にほど近い東京国立近代美術館、大阪市中心部に位置する大阪中之島美術館はいずれも、大都市の美術館として、豊かなモダンアートのコレクションを築いてきました。本展覧会は、そんな3館のコレクションから共通点のある作品でトリオを組み、構成するという、これまでにないユニークな展示を試みます。
時代や流派、洋の東西を越えて、主題やモチーフ、色や形、素材、作品が生まれた背景など、自由な発想で組まれたトリオの共通点はさまざま。総勢110名の作家による、絵画、彫刻、版画、素描、写真、デザイン、映像など150点あまりの作品で34のトリオを組み、テーマやコンセプトに応じて7つの章に分けて紹介することで、20世紀初頭から現代までのモダンアートの新たな見方を提案し、その魅力を浮かびあがらせます。

展覧会公式サイト


なぜこの3館なのか。
地理的な比較をするならパリ、東京、ニューヨークとかのほうが良いだろうし、それぞれの出品作品に地域性があるわけでもない。

なぜそれらの作品なのか。
共通項が表面的なテーマしかなく、国や時代に縛りをかけているわけでもないので文脈もバラバラで必然性や関連性が希薄だ。


結果、何を比較しているのがいまいちよくわからない。
美術の教科書のようなテーマ毎に、手持ちの所蔵作品を場に出すカードバトルのような構成。

うーん、いまいち釈然としないのだが、多分今回は細かいことはあまり深く考えずに展示されている名作を素直に楽しむのが正解なのだろう


それぞれが最初にコレクションに加えた作品。
テーマは「椅子に座る人物

佐伯祐三  ロベール・ドローネー  安井曽太郎


都市のグラフィティ

バスキア  佐伯祐三  (フランソワ・デュフレーヌ)


まどろむ頭部

デ・キリコ  ブランクーシ  イケムラレイコ

キリコブランクーシも別の場所で最近見たな。


モデルたちのパワー

マティス  萬鉄五郎  モディリアーニ

きっとこれがやりたくて今回の企画を無理やり後付けしたのだと思う。


こどもの肖像

原勝四郎  岸田劉生  藤田嗣治


差異と反復

アンリ・ミショー  中西夏之  草間彌生


色彩の生命

辰野登恵子  セルジュ・ポリアコフ  マーク・ロスコ


日常生活とアート

冨井大裕  倉俣史朗  ジャン=リュック・ムレーヌ

ミスブランチは今年に入って倉俣史朗展埼玉県立近代美術館でも見たな。


ポップとキッチュ

ヘンリー・ダーカー  森村泰昌  奈良美智


なんだかんだ言って名作揃いだったので、普通に楽しめた。
本当は5月の展覧会初日に行ったのだがようやく投稿できた。

東京国立近代美術館はコレクション展も毎回素晴らしいし、名作椅子もたくさんあるのでいつ行っても楽しめる。



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