兄の胎内記憶

このところ絵本のことで、兄の幼いころを思い返していた。その際、「そういえば、年長のときのアレには驚いたなぁ」という思い出に耽ることがあった。4年前にFacebookに書き留めたこの思い出は、これまでも幾度か読み返してきたが、今ふたたび読みたくなってしまったので、noteにも貼っておこうと思う(Facebookの過去ログを確認するのは結構大変なので…)。

***

就寝前、布団の中で突然に始まったハナシ。長文失礼します。

長男: ともちゃんはほんっとに大変だったんだよなぁ。なかなか出てこれなくてさぁ。真っ暗だったし、痛いし、どうやって出たらいいかわからなくて、ほんとに困ったんだよ……グスグス(突然泣きだした)

わたし: ???

長男: うーんって力入れてもどうしても出れなくて、すっごい時間かかったんだよ!一時間半くらいかかったんだよ!…グスグス

わたし:(も、もしや…!)
ともちゃん、それ、ともちゃんが赤ちゃんで産まれるときのこと?

長男: そうだよ!

わたし:(えー!ついに胎内記憶語り出したの!?全然幸せな話じゃない涙)

長男: お母さん、赤ちゃんってどこから産まれるの?

わたし: おまただよ。

長男: えー!?おしり?お◯ん◯ん?どっちも無理じゃん!!(爆笑)

わたし: ^^;
-説明省略-
だから、赤ちゃんは女の子しか産めないんだよ。

長男: そうなんだー。両方あれば便利なのにねー(ゲラゲラ)

…でもさぁ、どうしても早くおうちに帰りたくてさぁ、だからともちゃんずーっと泣いてたんだよ…グスグス(笑っていたのにまた泣く)

わたし: ともちゃんが産まれるとき、お母さんとお父さんとばあばもみんなで待ってたんだよ。ともちゃんの側にはみんなが居たのよ。

長男: お父さんもばあばも居たの?お父さん今と同じ顔だった?ばあばも?

わたし: うん、同じだよ(どういうこと?)

長男: (浮かない表情で)ふーん。

わたし: だからともちゃんは赤ちゃんのとき、ずっと泣いていたんだね。ともちゃんが赤ちゃんのとき、お母さんずーっと抱っこしてたのよ。(変な方を向いて寝てるから足を持って安心させる感じで話す)

長男: そっかぁ、わかった〜。お母さんありがと。おやすみー。

就寝

ビックリでした…。
長男は予定日より1ヶ月も早いタイミングで破水してしまいましたが、その日に自然に陣痛がきて出産に至りました。しかし、陣痛がうまく付かず、破水から出産までは2日半もかかっています。

まぁよく泣く赤ちゃんでした。夜泣き、たそがれ泣き、ちょっとビックリして泣いて、泣き止めない…等々、とにかく泣いてました。そして抱っこじゃないと寝られない。この話が本当なら、すべては出産の時の恐怖から来ていたのかなぁと思わずにはいられません。眠るのが下手な子は、目を瞑り、眠りに落ちることに恐怖心を抱いていると聞いたことがありました。まさにその通りだったのかも…と思うと、その頃に戻って「お母さんがいるから大丈夫だよ」と言いながら、もう一度しっかりと抱きしめてあげたい。そのときのわたしは、1年間の寝不足と、泣きわめく子の相手をするのにすっかり疲弊しきっていました…。

来月5歳になります。今や一丁前に口ゲンカもできるようになり、自分の感情を自分で話せるようにもなりました。とりあえず毎日楽しそうにはしているから、これまでの歩みの成果?でしょうか。異常なビビリは相変わらずなのですが(笑)

何とも不思議な暴露でした。つらい思いをしてまでわたしの元に来てくれたことに感謝です。改めて、この子を守るのは自分と家族なのだと思った夜でした。


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