ブルーな育児を支えてくれたのは、見知らぬおじいちゃん、おばあちゃんたちだった
28の冬、母になった。
妊婦生活はすべてが不安に苛まれていた。妊娠初期に入院し、その後は安定期まで安静を命じられ、1年の大半を室内でじっとしていた。無事に生まれて来るかどうかわからない、小さな命に思いを寄せる日々。出産準備も後手に回っていた。動けなかったからというのもあるが、もしものときのリスクヘッジの意味合いが大きかった。少しでも胎動がおさまると、気が気じゃなくて眠れない。検診のたびに、祈るような気持ちで超音波のモニターを見つめる。子どもの顔を見るまで、胸のざわつきはやま