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釣り&浜焼きごっこ

外出自粛期間中、弟の暇つぶしのために、釣り竿とおさかなを作った。チラシを何重かに束ね、細長く丸めて竿にする。竿の先に麻紐をつけ、紐の先端にS字フックを取り付けたらできあがり。おさかなは、弟に折り紙から好きな形を切り出してもらい、ダンボールや厚紙に貼り付けて切り抜く。穴あけパンチで穴を空け、モールを取り付けたら完成だ。

釣りには意外とテクニックが必要なので、おさかなをいくつか作っておけば、結構時間が稼げる。休園中は大変お世話になった。最近はご無沙汰だったのだが、昨日から釣り機運が再燃。新メンバーを何匹か作成し、さらには靴のダンボールケースを浜焼きグリルに見立て、釣りたての魚を食す浜焼きまでが一連のごっこ遊びとなった。どうしてそんな展開になったのか見当もつかないが(我が家の近くに海はないので、釣りも浜焼きも身近ではない)、楽しそうにしているので、何も聞かずに粛々とお客になる。

お客は店主の言うとおりに行動しなければならない。非常に口うるさい店主である。釣った魚は、店主がフックから取り上げ、すぐさま焼くとのこと。焼き時間は10秒(せっかちだな)。そして熱々を食べろというのが、この店のルールらしい。はい、仰るとおりに。店主はノリノリで、行ったことのない釣り堀屋、行ったことのない浜焼き屋になりきっている。お客の釣りの腕が良いので、どんどん焼いて、お客をたらふく食べさせて、気持ち良く閉店となった。

コロナごっこ」というトラウマ遊びがニュースになっているが、我が子の「釣り&浜焼きごっこ」は、どういう心理を表しているのだろう。本人も経験がない、日常生活からかけ離れた情景を演出していることには、少々違和感を感じている。でも、工作をして遊ぶまでの過程を素直に楽しんでいたので、良しなのかな。

このところ、ルーティンワークをヒーヒー言いながらこなす生活が続く母は、子どもの想像力についていくのに毎日必死である。

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