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[3000円ワイン]グラスの違いは、ワインの違い〈イタリア/ネッビオーロ〉
わたしはグラスに、あまりこだわりがありません。
グラスによって味が変わることも、グラスによって合う・合わないワインがあることも、知識としては知っています。
レストランで飲み口が薄くステムが細いワイングラスが出てくると、ああ、いいお店に来たなぁ…と嬉しくなったりもします。
それでも、グラスにはあんまりこだわりがありません。普段やっているのは、「香りが繊細なものはブルゴーニュグラスで」「それ以外は赤ワイングラスで」、このくらい。
我が家のスタメンは、リーデルの〈オバチュア〉シリーズの「レッドワイン」グラスです。このグラスが、うちに12脚あります。・・・じゅ、12脚?!
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これは、自分で買いそろえた……わけではなく、当たったんです。ワイノミさんのプレゼント企画で。
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![](https://assets.st-note.com/img/1661670757636-oImJZIHZNB.jpg?width=1200)
このリーデルグラスがお越しになる前は、500円のワイングラスがセールで300円になっていたのを、イオンから連れ帰ってずっと使っていました。それでも特に不便は感じていなかった。
でも、やっぱりリーデルとなると飲み口が薄くて、嬉しい。なにせ割っても割っても安心。(12脚)
というわけで、リーデルにスタメンが変わってからも特に不都合なく、日々のワインタイムを快適に過ごしております。だいたいのワイン、これで飲める。
▶ Amazonで、ちょっと通常よりお安い模様(2022/8/28)
もうひとつの我が家のスタメンは、ツヴィーゼル社のブルゴーニュグラスです。
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▶ こちらも現在(2022/8/28)Amazonで、若干お安く出ているようです。
このグラスは、我が家が初めてグランヴァンのブルゴーニュピノノワール(1万円超え)を飲むときに、「さすがにワインに対して無礼のないようにしよう」と考え、購入したグラスです。
特徴は、薄すぎず、丈夫なこと。
わが家、というか、わたし、かなりそそっかしいので、食器類の扱いにかけてはまったく信用されていません。
これはひとえに、焼いたチーズケーキに砂糖が入ってない、できあがったチャーハンを全部床に落とす、オリーブオイルをボトルごと床にぶちまけるなどといった、数々の輝かしい前科ゆえです。
そのうえ、そそっかしい方のわたしではなく、そそっかしくない方の夫が一度ブルゴーニュグラスを割ってからというもの、「グラスは割れるもんだ」というのが我が家の大切な家訓となっています。
しかもわれわれますたや家、ほとんど一人暮らし用の広さの部屋に、ふたりでぎゅうぎゅう詰めに住んでるんですよ。だから、なにせ狭い。収納スペースがない。というわけで、グラス置き場がそもそもないのです。
グラス置き場はキッチンの下の収納で、さらにそこはお皿が積み重ねてある手前、みたいなことになってて、毎日がヒヤリハット構造です。ヒヤリが何も生かされてない。
ヒヤリが生かされていない我が家では、300日に1回、グラスが割れるアクシデントが絶対に起こります。ハインリッヒの法則とはそういうものです。
というわけで、ドイツ製で比較的丈夫なツヴィーゼル社は、我が家のスタメン。
憧れのブルゴーニュグラスに目を細めながら、いまだに嬉しい気持ちで飲んでいます。ちょろいぜ、ますたや…!!
ところで、なぜこんな話をしているのかというと。
グラスが違ってワインがめちゃくちゃ違う事案に、ついに出会ってしまったからです。話が違う…!
それが、本日ご紹介する3000円ワイン。イタリアの、ネッビオーロでした。
コリーノ ランゲ ネッビオーロ 2019[¥3410]
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<ワインdata>
国:イタリア 種類:赤ワイン 品種:ネッビオーロ ヴィンテージ:2019 生産者:コリーノ インポーター:株式会社 八田
<バランス>
酸味★★★★★ タンニン:★★★★☆ 香り:★★★★☆
こちらのワインは、イタリアのブドウ品種である「ネッビオーロ」を用いることが定められているDOC、ランゲ・ネッビオーロです。
王のワインと呼ばれる「バローロ」と同じブドウ品種を使っていますが、比較的「いいお値段」になりがちなバローロやバルバレスコと比べ、もっとカジュアルに、そして若くからネッビオーロを味わえるワインが多い、ランゲ・ネッビオーロ。
実際、このワインも華金を楽しく彩ってくれたのですが、このときちょっとした運命のいたずらが起こります。
「――あ、グラス間違えた」
ネッビオーロは比較的「パンチ」が強い味わいが多いです。しかしながら、一般的には華やかな香りを楽しむため「ブルゴーニュグラス」を用いることが多いのです。
この日も、「ネッビだからブルゴーニュグラスだね」などと話していたのに、うっかりリーデルの赤ワイングラスにじょぼじょぼと注いでしまったのです。
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とはいえ、もともとそんなにグラスにこだわっているわけでもない我々。なんだったらグラスはどっちでもいいのですが、「っぽい感じ」で飲むのは好きなのです。
特にブルゴーニュグラスは、登場してくれるとテンションが上がります。なんていうか、貴族っぽい気持ちになれるじゃないですか、ブルゴーニュグラスって…!
というわけで、まずはリーデルの赤ワイングラスでごくごくと歩み干したあと、いよいよ本番とばかりにブルゴーニュグラスに注いで、飲んだんです。
が、その瞬間………
?!あ、味が違う……!!
明確に味の違いがあったんです。しかも、なんと定石と違って、赤ワイングラスのほうが美味しい…!?
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このワイン、味わいとしては全体的に酸が強く、タンニンがしっかりしていて、エレガントながらパワーを感じる口当たりでした。
ラズベリーやドライフラワーの香りに、バニラのニュアンスが加わっているのは、どちらのグラスで飲んでいても共通していた部分。
でも、あきらかに、赤ワイングラスのほうが「果実味」を強く感じたんですね。凝縮したフルーツの味わいが、ぎゅうっと閉じ込められていて、甘やかで美味しくなってたんです。ほんとに?!
もちろん、ブルゴーニュグラスも「美味しくない」わけではありませんでした。というより、たぶんこれは好みの違いで、ブルゴーニュグラスのほうが「シック」な味わいの印象に。
おそらく果実味が引っ込むことによってタンニンが際立ち、どこか樹木っぽいアーシーな香りが前面に出てきていました。3年とはいえやや熟成感を感じたのは、断然ブルゴーニュグラスのほうです。
このとき、思い出したエピソードがあります。
今からちょうど2年ほど前に、東京駅ちかくの新丸ビルに入っているオーストラリア料理店、『ワトルTOKYO』さんにうかがったことがありました。このとき、ソムリエのご厚意で二種類のグラスをご用意していただいたんです。
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グラスの違いや味わいの違いについて、ソムリエからとても丁寧にご案内いただき、心温まるおもてなしをいただいてとっても嬉しく思ったのですが、
「ほんとだ!グラスによって、味、全然違いますね!」
って言った、えっと、その気持ちに、嘘はなかった。(嘘がなかったのは気持ちだけ)
というわけで、このときは「言われてみれば、なんとなくそんな気がする、かな…?」くらいで、実際はわたし程度の舌レベルではそこまで大きな違いはないんだろうと思ったんですよね。
きっとグラスによる違いって、もっとこう、高級なワインとか、舌レベルがハイパーなひとが、楽しむ世界なんだ、きっと…!
しかしこの認識が、今回はっきりと「なるほど、確かにこういうこともあるな!」に変わりました。
うーむ、ワイン、奥深い。奥深くて、美味しくて、おもしろいなぁ…!
▶ note友達である(と勝手にわたしが思っている)水野さんは、日々ワイングラスによる違いを研究されています🍷なるほどこれは確かに研究しがいがあるよなぁなどと、今さらながら強く首肯しております😊
出会っても出会っても出会いきれない、楽しいワインの遊び。
どうか、グラス沼とかいう新しい世界は、まだ見せないでおくれよ、バッカス………!!!(我が家のヒヤリ状態的に)
それでは、ここまでお読みいただいてありがとうございました!
記事がよかった方、うちはすでにグラス沼ですよ!という方は、「❤」ボタンを押して「スキ!」してもらえると嬉しいです😊
それではまた次の #ワ活 か、 #3000円ワイン でお会いしましょう!3000円台のワインをこよなく愛する、3000円ワインの民ますたやでした(^○^)
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■ ますたやとは:
関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワインは週に約5本(休肝日2日)、夫婦で1本を分けあって飲みます。2021年J.S.A.認定ワインエキスパート取得、2022年コムラードオブチーズ認定。夫もワインエキスパートを取得、現在はWSETLevel2を英語で挑戦中の、ワイン大好き夫婦です!
▶ 詳しいプロフィールはこちら!TwitterやInstagramもフォローお気軽にどうぞ♪
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![WineBarやどり葉 店主|ますたや](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/95540218/profile_7b31c69e91f7e15cb72a14ee333bcc6a.png?width=600&crop=1:1,smart)