現実を使って自我を手放す
前回、「表に出てきたときこそ、それが自分にもあると氣付く良いチャンス」ということを書きましたが、具体的に例を挙げて説明しておこうと思います。
スピ系では「鏡の法則」というのもありますね。
例えば、TVでもネットでもそうなのですが、何かで「なんだそりゃ?!」とムカッと来たとしましょう。
この時に反応しているのが鳩尾です。
この瞬間の反応を見逃すと、受動思考に移ってしまってあーでもないこーでもないとわやくちゃになってしまいますので、反応した瞬間に氣付くことが大事です。
反応した瞬間に氣付くことができれば、それが自我の反応だということがわかりますが、その氣付きが遅れれば遅れるほど自我との同化が進み、「自我の反応」だったはずが「私の反応に」すり替わってしまいます。
つまり、「私という自我」になってしまうことなのですが、これが幾度となく重なることによって、強固な「自我としてのアイデンティティ」が形作られて行きます。
学習効果のようなものですね。
ここまで来ると、感覚はかなり薄れてしまい、感覚の代わりに感情が全てを支配するようになって行きます。
前にも書いたように、感覚と感情は同時に存在できませんから、どちらかだけになります。
そして、それが極端になると、よく言われるような脊髄反射的というか、瞬間湯沸かし器のようにすぐ怒髪天を衝くような、感情的反応をするようになって行きます。
ここまで行くと、「独善的な」とか「頑固な」という形容詞がつくような人(性格・アイデンティティ)になってしまうのである意味わかりやすいのですが。
大概の場合はそこまではいかなくとも、感情=私というのが確定事項というか、「この感情を感じているのこそが私なのだ!」と大なり小なり信じていると思います。
そして、ジャッジというのもここから来ていて、「私が正しい」などの感情(思考的感情)があることで出てきます。
しかしそれ以外にも普段は隠されているアイデンティティというか、信じている事・想いなどが自我の中にはあり、それらが相反するものだったりもします。
つまり、自我も一つではないので、多重人格のように色々なパターンがあり、人や出来事などの反応に応じてそれらのどれかが出てくるということになります。
ですから自我には一貫性はないということですが、思考というか記憶を使って一貫性を装うことができます。
これが「真面目」とか「几帳面」といわれるアイデンティティで、どなたでも持っているアイデンティティの一つです。
アイデンティティは全て自我であり「本当の私」ではありません。
さて、説明はこのくらいにしておいて、実践的なアイデンティティの見つけ方です。
一番わかりやすいのが、やはり「怒り」でしょうか。
日常生活を送っていると、なにかに「むかっ(-_-メ)」としたりすると思うのですが、この瞬間を逃さず捉えます。
よく、スピ系や自己啓発系などでは、「その怒りの感情に浸る」ということをやります。
感情に浸って(のめり込んで)それを解消するという手法ですが、これだとうまくいかなかった場合、アイデンティティ(ワークした自分とか克服した自分とか色々あります)を増やすだけになるので、そこに入り込まないように、出てきた瞬間に「これは自我」と認めてしまうのがおすすめです。
「むかっ(-_-メ)」が反応として出てきたということは、そこに「私は正しい(なぜなら私ならそんな事はしないから)」というアイデンティティがあるということですから、そういうアイデンティティがあるということに氣付き認める。
もちろん別の機会にまた出てきたら、氣付き認める。
その繰り返しをすることによって、今まで積み上げてきた学習効果を無効にして行くということです。
実際はそれだけではなく、氣付きというのは感覚の領域のものですから、感覚を拡げて行くことで、さらに自我に氣付きやすくなるという相乗効果もあります。
他の感情についても同じで、氣付けば氣付くほど感覚の領域が拡がっていくことを実感できるでしょう。
さらに強度を上げるなら、自分のアイデンティティに氣付くのと同時に、相手のアイデンティティにも氣付くというのもあります。
正確に言うと、相手のアイデンティティではなく「これが相手のアイデンティティだと思っている自分のアイデンティティ」になるのですが。
慣れてくると、ここまでは瞬時にできるようになります。
他にも、第三者視点でのものとか色々出てくるかも知れませんが、それらにすべて氣付き認めると良いです。
でも、頑張ってはダメです。
頑張るのは自我ですから。
楽にいきましょう。
思考から卒業して、感覚~感覚を超えた感覚へ!
軽く明るく楽しく
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新セッション「Breakaway Stories」開始
Breakaway Storiesは、ストーリーから脱するための個人セッションです。
スピリチュアルで最も大事なことは、ストーリーから離脱すること、そして、離脱し続けることです。
一つのストーリーから離脱しても、それで終わりではありません。
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しかしそこで留まらずにさらに深いところにあるストーリーに氣付き続けることがとても大事です。
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