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感情のコントロール 5

前回は、「しかし、そうだとしたら、なぜ感情に振り回されたり、感情に押しつぶされそうになったりということが起こるのでしょうか?」というところまででした。

感覚に振り回される、とかいうことは起こりませんよね。

なぜ感情にはそれが起こるのかというと、簡単に言うと「感情は自我」だからです。


感情は自我が生み出します。

「過去(世)に現実創造に失敗した(途中含む)というマイナスの感情やカルマ」=「思い通りにならなかった過去とそれに起因する感情」という鳩尾において、自我は「それを思い通りにしたい=コントロールしたい」のですが、そこで使うのが感情です。


自我が作り出した感情によって私たちはコントロールされている、ということです。


恐れ・不安・恐怖・怒り・悲しみなどの感情は、「自分が正しい」という自己正当化を伴って、私たちをある一定の方向へ向かわせようとします。

思い通りにしたい、そのためには何でもアリが自我の基本です。

その行きつく先は「自我の強化(肥大化)」です。


自分の思い通りにしたいのですから、コントロールは当然ですし、そのためには分離している必要があります。

コントロール(=支配)は分離が無ければ生まれません。

つまり、自我とは分離(を生みだすもの)なのです。


他をコントロールしたいと欲するのは「自我」だけです。

コントロールが強くなればなるほど、自我は肥大化して行きます。

これに例外はありません。


ということは、「感情をコントロールする」ということ自体が自我を強化するための手段とも言えると思います。

もともと感情は自我の作用ですし、それをコントロールしようというのは、自我のマッチポンプ(自作自演)ということで、そしてそれは自我の肥大化に繋がるということになります。


ここのところは、なかなか自我では容認しがたいと思います。

僕自身もこのことをつい先日までわかっていませんでした。


いえ、頭ではなんとなくわかっていたことですが、それを認めるのが嫌だったと言った方が正確です。

それを認めたら、「じゃあ、今まで自分がやってきたことは何だったのか?」ってことになっちゃいますから。


しかし、数十年もそこを認めなかった(=過去の自分を肯定したい自我)僕でしたが、ある日突然「あ、これも自我だったのか」と氣付いた時に、一氣に肚落ちしました。

そしてそこからは、いろいろなことが氣付いては消え氣付いては消えして行き、この稿になっています。


ここまで来るとわかるのが、スピ系では「自我を滅却せよ」などとよく言われますが、実はこれも自我が言っていることだということです。

自我にフォーカスすればするほど、自我は力を得ますから。


また、数年前に流行った「アセンション」という概念も、自我的だったとわかると思います。


つまり、今まで言われて来たような

自我 → 真我(大我・ハイヤーセルフetc)

というベクトル自体が自我的な発想だったのです。



続く・・・




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