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鱒子 哉
2020年4月29日 19:17
父親に連れられて、川沿いを散歩していた。久々の外出ですぐに疲れて、三十分ほどでベンチに座り込んだ。舗装された道では幾人ともすれ違い、右から左から人が前を通っていった。 なんのことはない、おばあちゃんと孫と思しき二人が、右からやってきて、懐かしいような会話をしながら前を通った。十分に休まったからそろそろ立とうという雰囲気があった。ボーダーの長袖シャツのみという薄着が目を引き、過ぎていった二人を