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【序章】ロジカル厨への違和感


ごあいさつ

この記事を見てくださりありがとうございます。感覚派のデザイナー、ますぐです。
【経歴】元アパレル店員からフリーランスでデザイナーデビューして、現在はSaaSのプロダクトデザイナーとして東京で働いてます。20代前半は色々あったんで、それはまた別の記事で書くとして。今回書く記事は、ずっと感じてた違和感をちゃんと言葉にしてみたものです。
(シリーズになるかも笑)

はじめに

デザインの世界では、「ロジカルな設計が正しい」って考える風潮がある。特に、ビジネスの場では、「論理的に設計されていて説明できるデザインこそ価値がある」ってされがち。階層構造、視認性、情報整理。確かに、それらはめっちゃ大事。でもな、ひとつ問題がある。

それ、ダサない?

どれだけ論理的に正しくても、直感的に「なんかイケてない」「なんか古臭い」「なんか読みにくい」「なんか使いにくい」と思われたら、それは失敗したデザインやと思う。なぜなら、デザインの本質はユーザーの行動を生むことであり、ロジックだけでは人の感情を動かせへんから。

ロジカルって大人が不安だから言語化してるだけやん。

よく考えてみてほしい。ロジカル、ロジカルって言うけど、それって結局「わかりやすく整理しないと不安」ってことやろ?

デザインの世界では、感覚とか直感がめちゃくちゃ大事やねん。でも、それを「ロジカルに説明せな伝わらん」とか言うて、無理やり言語化してるだけのことが多い。

そもそも、デザインって視覚の世界やん? 「これカッコええ」「この雰囲気が好き」っていう感覚の方が、ロジックより先にくるのが普通やろ? なのに、わざわざ言語化して説明できることばっかりが重視されて、本来の「直感的な美しさ」が軽視されるのはおかしい。

実際、トレンドやファッションの世界でも「なんかカッコええ」「これ、今っぽい」って感覚で動いてるわけで、それをいちいちロジカルに説明せなあかんのか?って話や。

ロジックってのはあくまで「補助」であって、デザインの主役にはなれへん。これを理解してないと、ロジックだけを振り回した結果、ダサくてつまらんデザインが量産されるだけになってしまう。

ロジカル至上主義の何が問題なのか

ずっと感じてた、「理論的に説明できないデザインは価値がない」みたいな論調が目につく。ビジネス的には大事なのは理解してる。
でもな、それ本気で言ってます?

「〇〇だから視認性が高い」「〇〇で余白のバランスが計算されている」…確かに、ロジカルに考えられたデザインは正しいのかもしれない。でも、それがオシャレかどうかはまた別の話ですわ。計算された正しさだけでは、人の心は動かへん。

「センスないねんから黙れ」問題

「理論的に優れているから良いデザイン」という考え方は、見た目の美しさや直感的な魅力を軽視してる。ロジックだけで「デザインの正解」を語るなら、いっそエクセルの表でも見といたらええやん?

「この構造があって、性質があるからここにテキストを入れて説明する」
いやいや、それめちゃくちゃ冗長でユーザーの認知コスト上げてるやん。

そもそも俺よりセンスある?

センスとトレンドは無視できへん

ロジカル至上主義者たちは「デザインは問題解決」と言う。でも、デザインが人に伝わらなかったら、そもそも解決になってないことに気づいてる?

センスとは、「個人の才能」だけやなくて、トレンドを理解し、それを適切に適用する力のことやと思うねん。これがまさに僕が「おしゃれ」と言われる所以。トレンドを理解しつつ、責めすぎず、誰にでも普遍的に「かっこええ」と理解される領域まで落とし込む。そのうえで、自分に似合う着こなしをメタ認知して組み立ててる(普段は一瞬の感覚で笑)。

例えば、2000年代の「Web 2.0デザイン」(グラデーション&光沢感が強いデザイン)は、当時は洗練されてた。でもな、2020年代に同じデザインを持ってきたら「古臭い」と思われる。なんでか? トレンドが進化してるからや。

デザインは、単なる理論やなくて、「時代に合った感覚」が求められる領域やねん。ここを理解せな、どんなに正しく設計しても「今っぽくない」「ダサい」と言われて終わる。

ロジック vs センスのバランスを取る方法

ロジックとセンスは対立するものやない。どちらもデザインに必要な要素や。でもな、バランスを間違えると次のような失敗をする。

  • ロジック過剰 → 説明できるが、誰も惹かれへんデザイン(例:エンジニアが作ったUXは完璧やけどダサいUI)

  • センス過剰 → かっこいいけど、使いにくいデザイン(例:アート的すぎて機能しないサイト)

ほな、どうすればバランスを取れるのか?

  1. 情報設計や階層構造はロジカルに整理する

  2. ビジュアルや表現はトレンドを意識し、感覚的に調整する

  3. A/Bテストなどで「直感」と「成果」を両方評価する

  4. 「正しさ」ではなく「伝わるか?」を基準に判断する

ロジカル偏重のデザインに未来はない

ずっと感じてたビジネスの世界でのデザイン業界、ロジック偏重の風潮が強すぎる。もちろん論理的に整理されてることは大事やけど、それだけでデザインが成立するわけちゃう。

論理が正しくても、ダサいものはダサい。 そして、ダサいデザインは誰にも伝わらへんし、響かへんし、感動もせえへん。

デザインは「論理」と「感覚」の両方が必要な領域や。どちらか一方に偏ると、結局つまらんもんしか生まれへん。

この事実に気づいたとき、はじめて「伝わるデザイン」が生まれる。
関西弁でゴリゴリ書いてみた。


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