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「から」の話:1つのセンテンスに3つも使った理由

6月は「平日、毎日書くこと」を目標にしました。必ずしも毎日ではなかったですが、そこそこ達成。だがその分、多少、無理もしました(睡眠時間を削りました)。

7月は「無理せず、余裕がある時に書こう」と方向転換、するとすでに今日は14日。人間、何らかの「枠」がないと、なかなか続けられませんね。

さて、今回は7月3日に公開した以下の記事について、特に難しかった箇所について、何を考えて翻訳編集を行ったのか書いてみます。

「から」を続けた理由

まず原文です。

Researchers at NYU analyzed more than half a billion tweets out of 100 cities across the US — from major metropolises to rural towns — between 2011 and 2016. They found that the amount of tweets containing targeted racism out of many cities correlated with the number of racially motivated hate crimes that were reported in those same areas.

次に翻訳。

ニューヨーク大学(NYU)の研究者たちは、大都市から郊外の都市まで全米100都市から、2011〜2016年に投稿された5億以上のツイートを分析。多くの都市で人種差別を意図したツイートの数と、同じエリアで報告された人種に起因するヘイトクライム(憎悪犯罪)の数との間に相関関係があることを明らかにした。

この文章では、「から」の使い方に苦心しました。

ニューヨーク大学(NYU)の研究者たちは、大都市「から」郊外の都市まで全米100都市「から」、2011「〜」2016年に投稿された5億以上のツイートを分析。

と、1つの文章に3つ「から」が登場します。ちょっと多すぎですね。以下のように考えた結果です。

1つ目の「から」

「from major metropolises to rural towns」「大都市から郊外の都市まで」の「から」は置き換えにくいので、ここは固定しました。

2つ目の「から」

「tweets out of 100 cities」「全米100都市から」は「全米100都市で」とすることもできましたが、「で」だと「tweet out」のイメージが出ません。100都市からツイートが全米に飛び出していくイメージが欲しい。

また、「で」は個人的には「語感」が悪いと感じているので(あ、使ってしまった。これは「ので」か)、できればあまり使いたくない。なので「から」が2回続きますが、敢えて「から」を使いました。

3つ目の「から」

「between 2011 and 2016. 」「2011〜2016年に」は、実際に声に出して読むと「から」ですが、「〜」を使って目先を変えました。苦肉の策です。




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