「前回よりひどいです…」ー2021年1月緊急事態宣言化、ある若者の言葉から
「正直、前回ほどではないだろう」
私はそう思っていました。
ある若者の声を聴くまでは・・・・・
【2021年1月、緊急事態宣言発令】
2021年1月7日、2回目の緊急事態宣言が発令されました。
対象は主に飲食店。
他にもサービス業やその他非正規雇用の方々が打撃を受けています。
「1月中旬からバイトのシフトが減ることが決定しました…。」
「緊急事態宣言が出てない地域だけど、シフト減りました…」
「これからシフト入れないよって。遠回しに「やめろ」って言ってるようなものでしょ…」
Masterpieceとつながっている若者たちから、そんな声が続々と寄せられています。
【社会的養護を巣立った若者とは】
Masterpieceは、虐待などの理由で親を頼り辛い社会的養護を巣立った若者たちのサポートをしています。
親などの後ろ盾がないことは、物理的にも精神的にもセーフティネットが少ない状況です。
そんな中、コロナ禍や緊急事態宣言の中、社会的養護を巣立った若者たちは孤独な戦いを強いられます。
仕送りもなければ、避難できる実家もない。
ギリギリの生活をしてきた若者たちにとって、少しの減収が大きな打撃となります。
そうするとまず削るのは食費です。
食べ物を我慢すると心身が不調になってきます。
そして体調を崩していってしまうことも。
今回、若者たちに緊急事態宣言下でのヒアリングをした際に
最も私が衝撃を受けたのは、
「前回よりひどい」
という言葉でした。
【なぜ「前回よりひどい」のか?】
前回(2020年4月)の緊急事態宣言で思い出すのは、
●食料や日用品の買い占め
●学校休校
●閑散とした街中
など、まだまだ記憶に新しいと思います。
そして、前回は、
●特別定額給付金10万円
●各種コロナ関係給付金
●家賃や携帯代、水道光熱費の支払い猶予
など、その分給付金や保障がありました。
(十分であったかどうかは別の問題ですが)
そして、今回はというと、
●特別定額給付金・・・・・・・・・・・・・・なし
●各種コロナ関係給付金・・・・・・・・・・・前回より少ない
●家賃や携帯代、水道光熱費の支払い猶予・・・「?」
様々な行政サポートはありますが、申請や手続きにさほど手間がなかった特別定額給付金10万円が今回はないのが大きいでしょう。
「前回よりひどい」というのが見えにくいのは、
買い占めもないし、一部の店は動いているし、休校にもなっていないから。
しかし、今回の緊急事態宣言によって、「前回よりひどい」という人は確実にいます。
アルバイトや非正規雇用で働く若者たちの収入は減るだけです。
静かに解雇され、シフトを削られるだけです。
新しいバイトを探すのも大変…。大変な状況を被るのみなのです。
私たちは、動かねばならないです。
緊急事態宣言によって減収となる社会的養護を巣立った若者たちに、給付金を届けます。
私も、ビンボー学生時代、たくさん助けらてきました・・・
おかずや、支援金などもサポートもほんと嬉しかったです。
「今の自分にはお金も力がないから恩返しはできないけど、いつか私ができることを次の世代の若者にしたい!」
そんな思いで、私をサポートしてくださった皆さんに応えたいと思います。
2020年5~6月に実施した、コロナ禍の若者緊急基金では、140名近くの若者たちとつながりました。
給付金だけではなく、その後の食料サポートや、同行サポート、つながりを持ち続けています。
私たちはお金だけを提供しません。
その後、情報を届け、できるサポートを行います。
私たちは、今、動かなければならないです。
もし、あなたが「今、動ける人」ならば、それは「今、動けない人」を助けるためです。
一緒に、社会的養護を巣立った若者たちを支えませんか?
【近日公開!!!】
若者緊急基金クラウドファンディング (1月末公開予定)