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人間性を磨こうと決意した話(MBA日記 #DAY 100)

私がここ3年ずっと悩んでいた問題。それは、「今の自分って性格悪くない?」ということ。
なぜこう思うようになったのか、そして最近やっと自分なりにその回答が出せるようになったので、MBAに通い始めてからちょうど100日の今日、それを書いてみます。

※職場のせいではなく、その職場で働くと決めたことも、職場環境に順応したことも全部自分が決めました。
なので、今の自分が微妙かもと感じたら、自分の責任で変わる必要があると思っています。

※「社会人5年目OLが国内MBAに行く話(前編・後編)」と少し重複する部分もありますが、今回は自分の内面にフォーカスした内容です。


私は24年4月 立教大学大学院に入学しました。
このノートは、入試~大学院生活~卒業後のキャリアまで書き続け、国内MBAのリアルを届けることが目的です。

「#DAY○○」は、初回授業日を1日目と数えて、本日まで何日経過したかを表しています。
ちなみに初回授業日~卒業までで、大体710日です。長いようであっという間に過ぎてしまうので、濃い時間を過ごせるようにしたいです。



余裕がない日々

ベンチャー企業に転職してから、私は特に精神的に余裕がなかった。そんななかで、自分の内面に2つの変化が表れる。

①詰められる毎日 →自己開示、自分の非を認めることが苦手になる

とにかく詰められる。成果物だけではなく、人格まで否定されるときもあり苦しかった。
立ち上げた事業の売上もなかなか伸びなくて、自分でも仕事ができていないことが分かっていた。

自分に自信が持てない⇔人から否定される、のループで精神的に苦しかった。

その結果、否定される材料を少しでも減らしたいと思うようになり、自己開示をしなくなったり、自分の非を認めたりすることが苦手になった。


②自己主張が必要 →気が強くなる

「事業に責任感を持っているならこだわりがあるはず。こだわりがあるなら、ちょっと否定されたくらいで折れるな」というスタイルの上司だった(それが良い/悪いではなく)。周りのメンバーも、詰められてすぐ「申し訳ございません、修正します」と言うタイプは評価が低かった。

私は出世したいタイプで、高い評価を得ることに貪欲な部分がある。

ベンチャー企業・新規事業あるあるかもしれないが、目標設定がきっちりしているわけではなく、上長の評価が全てみたいなところがあり、高い評価を得るために順応したいと思った。

そして詰められても折れずに自分の意見を伝え続けていると、だんだんと評価されるようになってきた。

でもその結果、気が付くと、すごく気が強い性格になっていた。


③自分のマネジメントスタイルもそうなってしまう

これが最悪で、自分がされて苦しかったくせに、自分も部下に同じことをしてしまった。甘い部分があれば否定し、正論で詰めて、早口で話して、圧を出す。

本当に今振り返ればひどかった。猛省している。


前職とのギャップ

前職(人材会社)は本当に良い人が多く、みんな優しくてお互いを認め合う文化。さらに、私は営業が向いていたようで、仕事の自信もあった。

前職とのギャップの大きさに苦しんだ。


変わろうと決意したとき

徐々に仕事で評価されるようになってきたが、人格はどんどん歪んできて、シンプルに嫌なやつになっていた。

前職の人や学生時代の友人などに会うと、前の自分に戻れて、「あれ、そうか、前はこんなにポジティブな言葉を使い、笑って話していたのか」と気が付いた。話す内容も、スピードも、口調も、前はこんなに穏やかだったのかと思い出した。
そして、この自分のほうが圧倒的に好きだなと思った。こういう自分でいる時間を増やしたい。

私は元はそんなに良い人間じゃなかったのだ。ただ、周りが良い人で引っ張ってもらっていたのだ。
人として大切なことをたくさん教えてもらったのに、どんどん失っていっているような、そんな感覚があった。

そこで、変わろうと決意した。


変わるために何をする?

変わるために必要なことは2つ。①仕事のスキル向上、②人間的な成熟

まず仕事の自信をつけたくて、MBAを取ろうと思った。

MBAのいろいろな説明を聞いているなかで、MBAは「心理的安全性が保たれたコミュニティ」という話をよく聞いた。
教科書的な勉強は自分の時間でやって、授業では人とディスカッションすることが多い。だからかそ、心理的安全性を脅かす人は受からないらしい。

それを聞いて、MBAでは①も②も叶う可能性があると感じた。
仕事の自信をつけることと、ある意味正しい?コミュニティでのディスカッションする機会をつくろうという動機で入学した。

MBA入学後 

その期待通りだった。
まさに心理的安全性が保たれたコミュニティで、みんな自分の意見をのびのびと主張する。どんなに年齢が離れていても、経験が違っても、「それいいね」と言い合える。私もこんな人になりたいと思う人がたくさんいる。

改めて、詰めて追い込むこと、正論を主張することなどなくても、チームはうまくいくのだと思った。むしろ、無いほうが格段にうまくいく。
精神的に追い込まれた状態で、チームメンバーや顧客のためを考えられるのか、という話。
そして、本当に凄い人は謙虚だ。謙虚で常に人から学び続けている。自分もそうなりたい。

真にそう思えるようになった今、詰められても、どれだけ自分を否定されても冷静でいられるようになった。
感情的に心が苦しくなることはなくて、「これは反省しよう、これはスルーしよう」と客観的に、冷静に判断できる。

3年くらいずっと悩んでいたこの問題に対して、やっと自分なりの解が出せた。


これから自分がやるべきこと

1年ほど前に入社してきたメンバーが、気が強くなってきた。

最初は詰められると素直に「修正します」と言っていたが、「いや、僕はこう思うんで」と譲らなくなってきた。失礼かつおこがましいが、昔の自分を見ているようである。
役員陣はそれを認めてしまっているけど、MTGの雰囲気は凄く殺伐としているし、これでいいのかなと疑問に思う。

私は事業創造でヒトモノカネを全部みた結果、「つまるところ人」だと思っているため人材業界に戻るつもりだが、残された時間のなかで私が「○○さんの意見のほうが良いね」や、「私が間違っていた」などを積極的に言うことで、少しでもその空気を変えられないかなと思っている。

事業の売上を伸ばすことも重要だが、もしかしたら最も取り組みたいことはこれかもしれない。

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