「多様性を受け入れる」というインクルーシブ社会へ
落合氏は「障がい」を「身体の多様性」と呼ぶようにしているとのこと。
上記の引用部分を読んで、「障がい者が障害受容をするには、社会が障がいを受容することが不可欠」というこの論文と同じ議論だと思った。
自分も今までは障がい者本人に対して、障害受容を含めてリハビリテーションアプローチを行ってきた。最近になってリハビリテーション思考を社会に広めて、障がい者が住みやすい社会にするソーシャルイノベーションを起こせないかと考えるようになった。
リハビリテーションの職域をさらに広げることで、多様性を受け入れるインクルーシブ社会の実現に近づくと思う。
テクノロジーで社会の理解と共感を得る
具体的にどうしたらインクルーシブ社会が作れるのか。
大事なのは理解と共感である。
障がい者の不自由を感じられるデバイスを作ったらはどうだろう。
車椅子に乗って街に出てみたり、アイマスクをして介助されながら歩くような従来の疑似体験ではなく、最新技術による超リアルな疑似体験。
障がい者の生活を疑似体験することで、フィジカル&メンタルトランスフォーメーションを起こす。
これを義務教育の授業に組み込めばいい。
小学生にプログラミングや英語の授業が取り入れられたように。
多様性を受け入れるインクルーシブ社会の実現が進めば、国民のケアへの認識も変わる。介護が他人事ではなくなり当たり前の社会になる。
介護士の人材不足も解消。
介護福祉はより高度な学問となり、介護福祉士がYouTuberに次ぐなりたい職業トップ2位になる未来が訪れるかもしれない。