マスターホンダの【この音、聴くべし!】 vol.7 Pharrell Williams - Freedom
マスターホンダの【この音、聴くべし!】
vol.7
今回の【この音、聴くべし!】でご紹介するのは、ファレル・ウィリアムス。
Pharrell Williams - Freedom
プロデューサーして大ヒットを飛ばし、かつ、シンガーとして自分名義の曲もヒット連発。まさに音楽シーンど真ん中にいる方ですね。
取り上げた曲は、自分名義でのシングル曲。
シンプルな音作りにも関わらず、がつんと印象に残るメロディーラインは見事としか言えません。
音の作りもさすが、少ない音数でもしっかりと聴かせてくれます。
頭はピアノとボーカルのみ。
少し奥に引っ込んでいるピアノは派手さはなく主張しすぎず、しかしフレーズは頭にこびりついて離れないものになっています。
大袈裟でない楽器の使い方は、彼の繊細な声に合ったものと言えますね。
音数の少ない中でも聴かせてしまう技術は、やはりただの歌い手ではなく、プロデューサーで活躍できる彼ならではのアプローチと言えるでしょう。
サビで入ってくる低音パート、キックやベースも派手さはないものの、しっかりと曲の土台を支えています。
特にこの曲ではベースを中心に、真ん中にどっかり構えてくれています。
作成サイドの話をしますと、曲のミックス時は定位(パン)というものを考えます。
各楽器が左右のどこに位置しているかを考えるのです。
低音は定位が左右に触れていてもあまり広がりを感じません。ですから、低音は通常、真ん中(センター)に位置します。
この曲ももちろんそうです。特にベースとキックがどの音域を担い合うか?は肝になります。
両者がこの曲では非常にうまくブレンドされていると感じます。安心感がありますね。
そして空間。
奥行きを考えます。
この曲の肝はやはりピアノの奥行き感。ボーカルはしっかりと前に出ていて、それを崩さないピアノの引っ込み具合。
絶妙ですね。
プロデューサーに問われるのは、バランス感覚です。
さすが名プロデューサーといえるバランスの良さがこの曲から感じられるのです。
コンパクトな楽器構成で、派手すぎないけれども強く印象に残る曲。
是非、耳を澄まして、そして全体像に身を委ねて、聴いてみてくださいね。
Pharrell Williams - Freedom
https://youtu.be/LlY90lG_Fuw
Apple Music Freedom
https://music.apple.com/jp/album/freedom-single/1010891982
(おわり)
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