道徳観や倫理観はどこに/子ども世代、若者世代の予測
ルフィー&強盗がメディアを賑わせて以降、日本人の道徳観、倫理観が一段低下してきていることを、多くの人が実感し始めたのではないかと思う。
これもかなり前から、予測してきた通りになっている。(詳しくは投稿記事やライブ配信動画をご覧あれ)
一般に多くの人が目にする「若者世代」。
若者世代を見て多くの場合世代論が展開されるわけだが、僕の場合はその5年、10年も前の「子ども世代」をずっと見ているので、予測や推測がどこよりも早い。
僕からすれば、今の若者の姿は「なるようになっている」に過ぎない。
いよいよ、人間としての成長とそれに伴って学び身につけるはずの道徳観や倫理観が失われつつある。
下の世代に行けば行くほど、成長がないこと、学びがないこと、学ばないこと、が問題の一つ。
このことで、大人になるにつれて学ぶべきこと、学ぶはずのこと、を手に入れることができなくなっている。
次に問題になるのは、成長の中で(歳を取るにつれて)学ぶはずの、「道徳観」や「倫理観」といったものまで学べなくなる恐れがあるということ。
知識や技術が学べないだけならまだしも、道徳や倫理が欠如してしまうということは、ある種、人間的成長の一部が欠けてしまうと言っても言い過ぎではなかろう。
様々な経験や体験が人を成長させる。
そうした、従来なら自然に生じていたことが、今、起こらなくなっているのである。
学ばない人、学べない人を生み出しているというのはそういうこと。
この点で、教育には大きな責任がある。
教育の始点が家庭であるとしても、公教育(学校)と、地域・コミュニティーの中での教育の責任はやはり大きい。
テストの点数や偏差値ではとても測れない重要な問題なのだ。教科書と紙の上での処理能力をどんなに伸ばしても、人間性が育つわけではない。
「人が育たなくなっている」
これも最近僕がよく口にする言葉だが、危機感が大きい。
人間性の欠如。
人間力の喪失。
そこにある道徳観、倫理観の欠如。
社会を成り立たせるために必須な、民主主義を成り立たせるために必須なそれを、僕らは時代とともに失っているのではないだろうか。
変革する人間観、人間像。
僕らは一体どこに向かうのだろうか。
問いは続く。
(おわり)
まなラボスクール(小中高)
☆高校コースは博士が教える個別コース。英語、数学。より深い学びを。
☆小中コースは少人数で行っているため、年度を通じて全体の人数調整中。
(クラスで残席があっても全体の人数調整が必要なため、席があるかがわかりません。随時、ご相談ください)。
お知り合いと成績上位層を優先しています。
☆地域の学力・学習状況を鑑みると、できるだけ早い通塾・入塾をお勧めしています。できれば小学生段階から。思考すること、議論・発言すること、読解すること、など、取り組みには時間が必要です。学力に関係なく今、こうした力が身につかなくなっていますので。できるだけお早めにお越しください。
☆小中高を通じて、理解や読解、思考、コミュニケーション(対話及び会話)を大事にしています。表面的に問題を解くだけになったり、意味もわかっていないのに点数を取るために乱暴に問題を解いたり、難易度をただ高くするだけで何にもなっていなかったり、と、点数と偏差値至上主義の民間塾にありがちな形に陥らないように取り組んでいます。成績や点数を目標の一つにはしていますが、それらが全てではありません。自ら頭を使い、自分の意見を持ち、それを他者に伝えられる人材育成を大事に考えています。
NPO法人まなびデザインラボ
☆近年は、市や教育委員会より依頼を受け、講演・研修を行っています。教育現場に必要な知識とスキルをお伝えすることに努めています。ご依頼はNPOまなラボのホームページよりどうぞ。
拙著
YouTube(教育と音楽)
記事を気に入っていただけると幸いです。NPOまなびデザンラボの活動の支援に活用させていただきます。不登校および発達障害支援、学習支援など、教育を通じたまちづくりを行っています。