ホンダアツシの【読むべし!】vol.5 『シン・ニホン』安宅和人・著
『読むべし!』第5回目にご紹介するのは、安宅和人さん著の『シン・ニホン』です。
2020年の間違いなく最重要書籍となる本書。このシリーズ記事を始めた当初からご紹介したかった本の一冊です。
国の施策に関わる大きな視点から、日本の未来を思索する本書ですが、ボリュームもかなりあり、より具体的な施策が、データとともに記されています。
AI×データ時代とあるように技術者や専門家の育成はもちろん、今の教育への提言も書かれており、技術系の方はもちろん、教育に関わる方にも是非読んでおいてもらいたい内容です。
考えてみると当たり前なのですが、教育は未来の社会を築くためにあるもの。今からどんな未来がやってくるのか?を知ることなしに、子どもたちの教育に関わろうとすること自体がナンセンスです。ところが現実は全く逆で、オールドエコノミーや旧来の工業社会をイメージしている教育者がなんとも多いことか、憂うしかない状況となっています。
この著書を是非教科書の如く参照にされてみて欲しいと思います。
詳細はしっかり当書籍を読んでいただくとして、気になる箇所をご紹介しておきましょう。
特に重要かと思えるのは人材育成に関わる章です。
第三章「求められる人材とスキル」、第四章「『未来を創る人』をどう育てるか」は、本書の肝であるはずです。
さらに少し目次を紹介すると
第三章より
・価値創出の3つの型
・多面的な人材のAl-ready化
第四章より
・3層での人づくり
・国語と数学の力を再構築する
・「全員同じ教育」をやめる
・専門家層、リーダー層の育成
データに基づいた具体的な提言が並びます。
私たちは今、どんな未来を迎えようとしているのか。そこにはどんな人材が必要なのか?そしてそのための具体案は?
是非本書を通読されてみてください。ボリュームはかなりありますが、平易な言葉で書かれていて読みやすい本となっています。
ということで、今回も決定的な「読むべし」な本をご紹介しました。
(おわり)
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