子どもたちが伸びる時期/読解力へのアプローチ
理解力や思考力、思考体力、論理的思考、主体性などを伸ばす取り組みを日常的に続けていると、
本人が自覚できるだけ、力が伸びる時期は、
中2の終わりから、中3にかけて、だということが、近年、わかってきました。
授業をしていても、その受け答え、理解力の向上などは、かなりはっきりとわかるレベルになります。
もちろん、この大前提が、小学生のうちから僕と学んでいる、ということです。
そのくらい時間がかかる。
なぜかというと、
スクール以外にそれら、本質的な学びに関わる力たちを学べる場がほぼないからです。
できれば、最も長く過ごす場所である学校がその責務を果たすべきですが、現状でやっていることは正反対のために難しいです。
加えて、家庭の文化資本に依存します。
これも生まれた時からの親御さんの影響が大きい。
例えば、家庭での言語シャワーは、たとえ本人が言葉が喋れない段階であっても、むしろその時点で、大変な語彙数の差が生じていることは研究でも明らかになっているくらいです。やはり家庭の文化資本が豊かなご家庭にはリードがある。
もちろん、後天的な要素か、先天的な要素か、という視点での、先天的な要素を無視することはできません。
ただし、ここでは考えても現実的ではないのでひとまず置いておきます。(これが話題にできる時が来るとすればゲノム編集ベイビー誕生以降でしょう。)
もちろん、中2-中3というのが生物科学的な成長という面でも、自然成長の幅の大きいところであるとも言えますし、そこも必ず含まれるでしょう。
その点を加味しても、やはりしっかりと、読解力、理解力、思考力、思考体力、論理的思考、主体的、などへのアプローチを続けていけば、大きく抽象度をあげることになるのは、中2の後半から中3にかけて、であることは間違いないはずです。
もちろん、力が養えていれば、テスト"ごとき”は結果が出ます。
(かなり偏った能力を要求される分、対策はしやすいからです)
何度も言及しておきますが、今、テストの点数がどんなに出ても賢くない子、は多数派になっています。
学校と民間塾が主旨を一つにしてしまった悪弊ですね。
ひたすら現状に最適化します。子どもたちが自覚できることはほぼありません。信じてやってしまう。
いずれにせよ、まあ、どこかでつまづくわけですし、
目先に囚われない学びを選びましょう、ということです。
(おわり)
新井紀子さんのこちらの書籍を読むと、ここで述べていることの理解が深まります。
こちらのAIに関する1作目の本を先に読むのがスムーズです。