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地方におけるリアルの貧弱さと子どもたちの世界を閉じないこと

地方の弱点は、リアルの弱さだろうと思う。

(これは都市部にいる人たち((地方にも大都市があるのでここで述べるのは地方の地方))には、想像を遥かに超えるレベル。)

オンラインでどこにいても仕事ができる、とかそういうのはもう聞き飽きているんだけれども、
子どもたちの教育、育つ環境としては、このリアルの弱さは、かなり強力に働いてしまうのだろうと思う。

リアルの貧弱さは様々な領域に見られるのだが、
例えば、多様性の低さはその一つ。

びっくりすることの一つを述べておこう。

このエリアで、「親が子どもに望む職種、職業」は、
僕の知る限り、4つか5つくらいしかない。
(悲しくなるのであえて具体名は述べない)

びっくりする話だが、これが現実だ。
(僕の周囲の皆さんはよくご存じのはずだ)

この世界には、4つか5つしか職業がない?

そんなわけはないはずなのだが、
地方の多様性の低さは、そうした親の望みにも現れる。

ただでさえ、世界はその距離を縮めた。
僕らの周囲には、簡単に、シリコンバレーやシアトル、深センで生み出された製品やサービスが転がっている。

にもかかわらず、
地方のリアルはそこから時代錯誤的な巨大なサイズでかけ離れてしまっている。

現実に触れて思う。

Youtubeが仕事になるなんて想像もしなかった世界が既にきているはずの世界で、
今までなかった職業が生まれ続けている世界で、
世界の距離が縮まった世界で、

地方に閉じてはならない。


子どもたちの可能性を、閉じてはならない。


内申点や偏差値それ自体には何の価値もない。
それ自体をもって僕らは世界に機能を持たせられるわけではないからだ。
そんな小手先のことのために、人生をつぶしてはならない。

たとえ地方の地方にいようとも、世界は地続きなのである。

自らその道を塞いではならない。

僕らの世界は拓かれている。

と僕は思う。


(おわり)


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